2022.09.07 17:00
中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現
毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
第6弾は「家庭理想の実現」(家庭教育局)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
同コンテンツは『中和新聞』2017年4月から連載中のシリーズです。
第2回「真の夫婦愛」を育むための7つの力
本シリーズでは、天一国時代の家庭理想実現に向け、家庭教育局の取り組みについて解説します。今回は「真の夫婦愛」について取り上げます。
■結婚は、二人で歩む人生への転換点
私たちは、真の父母様から「真の愛」「真の生命」「真の血統」を相続することが願われています。その三つは、神様(天の父母様)の似姿としてふさわしい「真の人生」を送るために不可欠であり、それらを結実するためのキーワードが、「結婚」と「夫婦愛」です。
愛は「独り」で育むことができません。相手がいなければ、体験することも完成させることもできないのです。そして、独身時代から二人で営む人生に転換するのが結婚です。夫婦となった男性と女性は、夫婦愛を育むため、二人三脚で歩み始めます。
夫婦愛が結ばれると新しい生命が誕生します。親子や兄弟姉妹、友人との関係でも愛を育むことはできますが、生命を生み出すのは、唯一、夫婦だけです。夫婦だけが、精神的な愛とともに肉体的な愛(性愛)を交わせるからです。
結婚は、神様の創造の偉業を相続する儀式であり、出産は、神様が夫婦を通して「真の生命」を創造される神秘的な瞬間なのです。
夫婦が子女を授かれば「親子愛」を味わい、子供が増えれば「兄弟愛」が広がります。そうして「家族愛」があふれるようになるのです。その愛を、さらに縦的に深め、社会、国家、世界へと横的に拡大していきます。
■天一国時代に願われる夫婦の一体化
神様は二性性相が調和、統一されたお方です。ですから真の愛で一つになった夫婦こそ、その相対圏として立つことができます。夫と妻が、互いを神様のように信じ、愛することで、真の夫婦として成長し、神様の似姿となるのです。
天一国時代の今、夫婦の一体化が、これまで以上に問われています。しかし、それは決して簡単なことではありません。家庭は、家族が互いに愛し合い、平和に暮らすことを学ぶ「愛の学校」であると同時に、困難や苦難を支え合って乗り越えていく「訓練道場」でもあります。
人間関係で生じる試練を、私の「愛の器」を広げるための「訓練」と捉えていくことが大切でしょう。しかし、大抵の人は試練を単なる「不幸」と捉えがちです。すると心が苦しくなり、不満や批判の思いに苛まれます。そして時には「怒り」に振り回されてしまうのです。
人間関係を破壊する原因の一つが怒りです。怒りは破壊衝動を伴い、強い怒りに支配された人は、相手の課題や問題が気になります。自身の中で膨れ上がる被害者意識が邪魔をし、自己反省や悔い改めがとても難しいのです。
■幸せになるための7つの力
私たちが幸せになるには、自身の愛の器を広げ、「真の夫婦愛」を育まなければなりません。そのために必要な「七つの力」を紹介します。
①感謝する力
まずは何事も「喜んで受け入れる」ことです。いつも感謝の思いを込めて「ありがとう」と口に出していると、「感謝力」は高まります。たとえ困難や苦難にぶつかっても、感謝の言葉と笑顔で越えていく私たちになりましょう。感謝の言葉を口癖にすると、夫婦関係は円満になります。
②肯定(賛美)する力
私たちは家族や友人、同僚など、神様の代身である「隣り人」に囲まれて生活しています。これらの人々を、教会で神様を賛美するように「あなたは素晴らしい」と賛美してみてください。
そして夫婦は互いに、悪いところよりも良いところに注目し、褒め合うようにしましょう。
③信頼する力
夫婦が信頼関係を築くには、まず自分から夫(妻)を「信じる」という挑戦が必要です。不信感をもって接していては、どれだけ時間を経ても、絆を深めることはできません。
人間始祖アダムとエバは、神様の戒めを不信して堕落しました。ですから、私たちが蕩減復帰の道を行くには、「信じること」が求められるのです。心を込めて「あなたを信じています」と、夫(妻)に繰り返し伝えてみましょう。
④実践する力
私たちは、「どうしてあなたはこうしないの!」「こうすべきでしょう!」と、言葉で相手の行動を変えようとしたり、正そうとしたりしがちです。
夫(妻)に小言を言う前に、自分自身がそれを実践できているかどうか考えるべきです。自分は行わず、相手にのみさせようとすれば、当然、反発されます。自らが喜んで「ために生きる」実践をするようにしましょう。
⑤傾聴する力
相手のことを「理解してあげたい」という心が、愛の出発点です。そのような心で夫(妻)の話に注意深く耳を傾けることが大切です。
話を「きく」という場合、「聞く」と「聴く」との書き方があります。一般的には「聞く」が使われますが、人と接するときは、「注意して耳に留める」という意味をもつ「聴く」を心掛けます。自らの話以上に、夫(妻)の話に関心をもち、肯定的に受け止めるよう心掛けましょう。
⑥共感する力
夫(妻)の話を聴くとき、内容の良し悪しにばかり意識が向くと、相手の気持ちを受け止めることを忘れがちになります。「なるほど、そうだね」と受け入れる姿勢をもちましょう。
苦しい気持ちに共感してもらえると、心は癒やされ、うれしい気持ちが共感されると、二重の喜びがもたらされます。相手を尊重して認めることは、その人の意欲を高める効果があります。
⑦質問する力
深く考えるということは、何度も自問自答することです。夫(妻)に熟慮してもらうには、質問が有効です。質問することで、それまでとは違った観点で見詰め直す機会が与えられます。
ゆっくりと「どうして?」「どのように?」「どうしたいの?」と質問してみましょう。次第に、答えを見いだす力が、相手の中に身についていくはずです。そして、課題を自ら解決しようとする主体性、主人意識が芽生えていくでしょう。
---
次回は、「生活信仰を通じ神様の似姿に」をお届けします。
◆ ◆ ◆
※『中和新聞』のご購読は「ネットワン会員」「ファミリー会員」(光言社)にご登録いただくことで可能です。