家族の絆づくり 231
成功したら幸せになるのではない

ナビゲーター:阿部 美樹

「成功」と「幸せ」はどちらが先?
 人は誰もが「幸せ」を願うものです。
 そして幸せを実現するためにさまざまな努力をしています。
 そうすれば、その努力の上に願い事が実現して、「成功」という実りを得ることができることでしょう。

 成功すれば、達成感や充実感、さらには興奮や高揚感を得ることができることでしょう。
 そのように考えると「成功したら幸せになれる!」ということになります。

 しかし、改めて考えてみてください。
 「成功したら幸せになれる」のではなく、「幸せになれたら成功できる」のではないかと。
 成功していなくても幸せだと言う人がいるからです。

 「事業に成功した」「試合に勝った」「試験に合格した」「入りたかった企業に就職した」などのように願い事がかなったという「成功」したときも幸せですが、「健康な状態が維持できている」「家族といい関係を持っている」「ありのままが心地よい」などのように、気分が良いときも幸せです。


幸せな心づくりの秘訣?
 心が快の状態で幸せだと感じている人は、現実も快の状態を呼び込むことができるタイプです。
 そのような人は、願いがかないやすく、福が多くなるなど、順調な人生を歩む傾向にあります。
 快の感情である「うれしい」「楽しい」「喜び」「心地よい」「気分がいい」「やりがい・生きがい」という心こそ大切なものではないでしょうか。

 では、そのためにはどのようなことを工夫したらよいでしょうか。
 五つのポイントを紹介します。

 第1は、自分の人生の中で感謝することを探すことです。

 第2は、自分の長所・強みを探し、自分の使命や役割について考えることです。

 第3は、相手の長所・強みに注目し、褒めるところを探すことです。

 第4は、環境が恵まれていることに注目することです。

 第5は、神様が私の幸せのためにどんなメッセージを下さるのか考えることです。

 幸せな心づくりをして人生を充実させていきましょう。