2022.08.05 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第99回 願いどおりに実現する秘訣を教えてください(2)
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、前回に引き続き、「意識しても思いどおりにいきません。願いどおりに実現する秘訣(ひけつ)を教えてください」という質問にお答えします。
前回の内容を簡単にまとめると次のようになります。
意識は「頭」で考えて「言葉」にして認識します。一方、無意識は「体」を通して「感覚」で感じ取ります。
そして、意識で意思決定したとしても、無意識に正反対のプログラムがある場合は無意識が優先されます。
ですから、意識したことに対して、心にブレーキがかかってしまい、意識したことが実行できないという結果になります。
心のブレーキがかかる理由は、過去の嫌な体験と心の中の嫌なイメージがあることです。
今回は、その心のブレーキを外す方法についてお話しします。
心にブレーキがかかる理由について、過去の嫌な体験と心の中の嫌なイメージという二つを紹介しました。
心のブレーキを外すポイントもこの二つが関連しています。
第1の方法は、「過去の嫌な体験」ではなく、「過去のうれしい体験」を振り返ることです。
人は誰もが「悲しみ」「苦しみ」「つらさ」「恐れ」を感じると、行動することも、変化することもできません。
できることは、せめて現状維持をして、これ以上悪くならないようにすることです。
これが心にブレーキがかかっている状態です。
一方、「うれしさ」「喜び」「希望」「感動」 を感じると、誰もが行動したくなるものです。前者が陰の感情だとすれば、後者は陽の感情です。
陽の感情を引き出すことを通して、陽陰のバランスを取り戻すことで、自然とブレーキが外れていきます。
具体的には、過去のうれしかった思い出、楽しかった思い出、感動した思い出、成功した思い出などを思い出して、心の中で味わってみることです。
一人で思い出すよりも、誰かに聞いてもらった方がさらに効果的です。
第2の方法は、「心の中の嫌なイメージ」を描くのではなく、「うれしいイメージ」「楽しいイメージ」「夢がかなったイメージ」を描くことです。
実は案外、誰もがイメージの影響を受けていることが多いものです。
例えば、「それは絶対できません!」という思いは、能力の限界というよりも、できないと思い込んでいる、錯覚している、諦めているなど、「できないというイメージ」の影響が大きいものです。
このイメージを書き換えると感情も変化するものです。
脳は「実際の体験」と「体験のイメージ」を区別しないので、「体験のイメージ」によってプログラムができます。
実際の体験は、「自分自身」「他者」「環境」という三つの要素からなり、いずれもコントロールするのが難しいものです。
一方、体験のイメージは、頭の中のスクリーンに自由に思いの世界をつくり出すことが可能であり、融通性があり、バリエーションは無限です。
過去、現在、未来のイメージをつくることができます。
しかし、実際の体験に比べてインパクトが弱いのが特徴です。ですから、体験のイメージによってプログラムをつくるためには、強度を高める必要があります。
それは、五感を全て使うことと繰り返すことで可能となります。
「イメージ」という言葉は、「想像する」「空想する」ことですが、さらには「信仰する」「信念を持つ」「確信する」という表現にすることもできます。
実際のうれしい体験とうれしい体験のイメージを通して心のブレーキを外して、行動する、変化する、つくり出していく人生にしていきましょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!