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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第98回 願いどおりに実現する秘訣を教えてください(1)

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「意識しても思いどおりにいきません。願いどおりに実現する秘訣(ひけつ)を教えてください」という質問です。

 この質問については、今回と次回の2回に分けてお届けいたします。

 何事も行動に移すために必要なことは、意識することです。
 「今日は何時何分の電車に乗る」という意識があれば、それに合わせて準備して乗ることができます。

 しかし、明確に意識しないと遅れたり時間を間違えたりします。
 このように、意識することは大切なことです。

 意識は、「頭」で考えて「言葉」にして認識します。言葉にすると目的が明確になり、行動の方向性が定まります。

 しかし、明確に意識しても、なかなか行動できなかったり、意欲が湧かなかったりすることがあります。

 例えば、意識では「結婚する」と決めたとしても、体が拒絶したり、だるく重い感覚を感じたりして、実行できない状態になることもあります。

 何が原因となって「心のブレーキ」がかかるのでしょうか。
 それは、「無意識」という潜在意識のプログラムが働いているからです。

 無意識のプログラムは、安心・安全を守るためにつくられます。

 意識では「結婚する」と決めたとしても、無意識は「夫婦関係がうまくいかないかもしれない」という不安を感じたり、「トラブルになるかもしれない」という危険を感じたりしていると、前に進むことができません。

 このように、いくら意識していても、そのことが安心と安全を感じないことであれば、無意識に現状維持を優先して、挑戦することをやめてしまいます。

 まさに、意識では「正しいことだ」(意識、言語)と考えても、無意識に「不安で動けない」(身体、感覚)と感じるからです。

 意識が意思決定しても、無意識に正反対のプログラムがある場合、身体に感じる感覚という無意識レベルのプログラムが優先されます。

 このように、「意識していること」と「実際にできること」は違うのです。

 それでは、なぜ「心にブレーキ」がかかるのでしょうか。それには二つの理由があります。

 第1の理由は、「過去の嫌な体験」が影響しているからです。

 例えば、小さい頃に犬にかまれたという嫌な出来事があったとしましょう。
 その嫌な体験が影響して、その後何年たっても、犬を見ると「怖い」という思いが湧いてくることがあります。

 意識では「かみつくことはない」と思ったとしても、犬を見た瞬間、体が緊張して震えが止まらず、近づくことができなくなります。

 このように、「過去の嫌な体験」によって、意識しても心にブレーキがかかるということです。

 心にブレーキがかかる第2の理由は、「心の中の嫌なイメージ」が大きく影響しているからです。

 例えば、高い山と山の間につり橋があったとしましょう。
 意識ではつり橋を渡ろうとしても、「高所恐怖症」によって一歩も動けない場合があります。

 高所恐怖症は、高い所から実際に落ちた経験がなくても、イメージの世界で落ちることを想像するだけでも恐怖心を感じるものです。

 このように、「心の中の嫌なイメージ」だけでも心にブレーキがかかります。

 それでは、どのようにしたらよいのでしょうか。

 次回は、この心のブレーキをどのように外すかについて説明します。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 「人生相談QA」で、ほぼ5分でお答えいたします。
 また、お会いしましょう!

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