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新 堕落性の構造 38

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

11 神と夫とを主客転倒

◉夫より神様に従えば、夫を救える道ができる


 A子さんの場合を堕落性から分析すれば、神を恐れずに、夫のほうを恐れているという間違いを犯しているのです。それは言い換えれば、神様よりも夫のほうを上に置いているのと同じことです。むろん夫は目の前にいて暴力を振るうのに対し、神様は目に見えないし呼んでもすぐ助けてはくれないのですから理解はできます。しかし、神様は全知全能のお方ですから、夫の暴力ぐらい止められないことはありません。

 それができない理由は、A子さんのほうが神様が働くことのできる立場をとっていないからです。それはA子さんが夫を神様よりも上に置くという「主客転倒の罪」を犯していたからです。

 もちろんA子さんも一生懸命神様を信じ祈ったりはしているのですが、夫以上に神様を愛して絶対信じていくという姿勢が欠けていました。暴力を振るう夫は嫌いですが、それ以外では夫に甘え、夫に従っているほうが何かと楽で、いろんな未練があったのです。いわばそういう甘えや未練を捨ててでも、神様を愛し夫をも救いたいという決意があったかということが問われているのです。

 女性は社会的に弱い立場にあるし、経済的に独立することも容易ではありません。スウェーデンのような国で離婚率が高いのは、夫婦の愛が破綻している以上に、女性が一人でも生活できる環境があるからです。日本の離婚率が割と低いのは、女性が独立するのが難しいのが理由の一つです。離婚を勧めているのではありません。いろんな未練を捨てて神様を愛するという立場に立てば、夫も神様の愛が欲しいわけですから、妻を通じて神様に帰ってくるようになります。夫の暴力に泣く女性の皆様、神様は生きておられ、必ず解決はあります。

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 次回は、「人類歴史は恨みの歴史」をお届けします。


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