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心情開拓
心霊を育てる生活原則(61)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

4 復帰歴史に見る生活原理
(1970年1121日)

▲李耀翰先生

【アブラハムの家庭】
アブラハムが召された位置

 1600年の歴史の代表者ノアは、信仰基台をつくることに成功しましたが、ハムの堕落によって実体基台をつくることには失敗し、また四数、十代が崩れてしまい、ノア以後十代目のアブラハムが、400年たって召されました。あまりに長生きすると、摂理がサタンに主管されるので、寿命を縮めて120にして、400年後、十代目にまた、神は信仰の先祖を召命しました。

 アブラハムの家庭は、偶像を造って商売していました。アブラハムは、自分の父の商売が世間の人のためにならず、こんな商売をするから、世間の人がお父さんの造った偶像に恐怖心をもって暮らしていると、父親に対して排斥心をもっていました。神は、そういう家庭からアブラハムを呼び出しました。

 アブラハムは信仰の先祖として、アベルの信仰基台とノアの信仰基台の上に、ハムの蕩減(とうげん)をする人物として神に召されたのです。

 アブラハムは象徴献祭をする前に、パロ王に妻のサラを奪われ、そして復帰したという条件がありますが、これは三代目において初めて出てきたことで、二代目までは妻のことは全然出てきていません。アベルやノアの時には、何も出てきていません。こういう事件は、アブラハム自身の信仰基台、アブラハム自身が象徴献祭をする資格を得るための、家庭的な試練であったのです。

 アダム・エバにおいて、長成期完成級でエバを失い、アダムが主管性を転倒されました。ゆえに三代目の信仰の中心人物となれる人は、エバを復帰しなくてはならない責任があるのです。そういう家庭的摂理に召されたアブラハムです。

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 次回は、「サラの信仰」をお届けします。


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