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霊界の実相と地上生活(45)
中流層の植物世界/植物世界と神様の愛

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第二部 天上天下の救世主・真の父母
第二章 被造世界(宇宙論)
二 植物の世界

李相軒先生

中流層の植物世界
 中流層の植物の姿は、上流層の姿ほど美しくありません。そして中流層の植物界は、人間の心の状態に伴う変化が少なく、あたかも地上で季節と気候によって植物の姿が変わるのに似ています。地上の家庭の草花は、主人がうまく世話をすれば、生き生きと美しく生長しますが、世話をしなければそのように生長しません。中流層の植物の姿も同様です。

 そして、ここの大部分の植物は人間の心にほとんど照応しません。中流層の花や木や草は、人間と関係なく、そのまま存在します。上流層の植物が優しいなら、中流層の植物は無愛想です。

下流層の植物世界
 ここは、光がほとんどないので陰気です。山奥でまばらに立っているような草や樹木は、実に哀れでかわいそうに見えます。植物は、太陽の光を受けてこそ生長し、その色もきれいになります。しかし下流層の植物は、太陽の光をほとんど受けることができません。地上の数多くの雑草は光を存分に受けるために生長できますが、こちらの植物は地上の枯れた雑草よりも劣ります。

 時々風が吹くとやせこけた木の枝が揺れますが、この時はぞくっとさせられます。このような雰囲気の中で、万物と対話しながら花や葉に触れる気になれるでしょうか。誰からも愛されない植物は、まるで笑うことを忘れた人の表情と似ています。

植物世界と神様の愛
 私たちは、万物を見つめれば見つめるほど、神様の愛をより一層感動的に感じることができます。神様が願っていらっしゃった本然の人間世界は、すべてが豊かで平和な美しい自由天地でした。しかし人間の堕落によって、人間はもちろん動植物をはじめとするすべての被造世界が、悲しみの世界と化してしまったのです。このような悲しみの世界を見つめる神様の心境はどうでしょうか。

 一刻一刻新しい服に着替えて自らの主人が現れることを待ちわびてきた美しい万物と、いくら無言の対話を限りなくつづり、数多くの感嘆詞を詠じてみたとしても、それはただ美しい文章が私たちの脳裏をよぎるだけです。私たちは、人間を創造してから今日までがら空きになっている神様の心を、熱くいっぱいに満たしてさしあげなければなりません。

1999122日)

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 次回は、「鉱物の世界」をお届けします。


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