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新 堕落性の構造 36

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

11 神と夫とを主客転倒

夫の顔色を気にして生活する妻
 A子さん(34歳)は、数年前からある宗教に入教しました。彼女が長い間悩んでいた問題に、明確な解答を得たからです。彼女はそこに救いを見いだし、熱心に教団に通い活発に活動し始めました。すると当然、外出も多くなり、夕方遅くなることも増えました。

 やがて夫も、妻の行動に不審感を抱き、ついに妻がある宗教団体に入教していることを知り、反対しました。夫は、その教団がマスコミにたたかれ、社会的に不評を被っていることを知るにつけ、ますます反対するようになりました。夫は「お前はだまされている」と言い、妻が「私はこの教えで救われたのです」といくら説明しても、聞き入れません。その後、夫は何かにつけて気に入らないことがあると暴力を振るうようになりました。A子さんは毎日、夫の顔色をうかがいながらビクビクするようになりました。

 A子さんは神様を知り、神様の愛を中心に生きる道を行きたいと願っており、夫にも神様を知ってほしいと思っているのです。しかし、現実的には暴力を振るう夫の前に屈服し、悶々とした日々を送っているのです。

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 次回は、「夫は天使長の子孫」をお届けします。


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