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【最終回】
スマホで立ち読み Vol.15

『生きた神様が働くとき』13

神明忠昭・著

(光言社・刊『ドクター神明の信仰エッセー 生きた神様が働くとき』より)

 スマホで立ち読み第15弾、ドクター神明の信仰エッセー『生きた神様が働くとき』を毎週土曜日(予定)にお届けします。
 困難の中でも生きて働かれる神様の愛を発見する秘訣(ひけつ)を教えてくれる一冊です。

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第一章 愛して、仕えて、一体化

7 自己の主体的信仰と中心者との関係(2)

 私はその夜、一晩中、祈りました。そして、もし私が日本に行かなかったら、UTS(米国統一神学大学院)は摂理に従わない教授が教えている、とんでもない、けしからぬ神学校だ、という讒訴(ざんそ)が来るだろうから、真の父母様の大切なUTSを守るためにも、総長の厳命に反して、必ず日本に行こうと決意しました。

 翌朝、総長を説得するために会いにいきました。そして、日本に行かねばならない理由を告げました。すると、祈った条件があったせいか、総長は心情的に70パーセントは受け入れてくださいました。しかし、あとの30パーセントはだめでした。

 それで、次の手を打ちました。日本と良い関係を結んでおくと、UTSの将来の経営のためにもいいかもしれませんよ、と伝えたのです。これも天からの知恵であったと思います。そうしたら、100パーセント快諾していただきました。

 私の場合はラッキーでした。1985年にUTSで教え始めて以来、そのときまで6年半の間、さまざまな不当でつらい扱いを受けても(それが総長からの不当な扱いであっても)、全てを受け入れて一体化する努力をしてくる中で、神秘的な神様の愛の心情圏と導きを体験してきました。総長はそのような私を直感的に受け止め、非常に信頼するようになっておられたのです。そのせいか、私が一晩祈って総長の厳命に反するような説得行動をしたときでも、総長は受け入れてくださったのです。

 要は、中心者が願わないような決断を迫られる緊急事態に備えて、日頃から中心者とは神様の導きによる信頼関係で一つになっていなければならない、ということだと思います。

 日本動員のことに話を戻すと、米国帰りの777双の人たちは成田空港に着いた後、神奈川県川崎市の宮崎台国際研修センターで行われた一週間の修練会に参加しました。

 皆からは、UTSなのによく来たね、と言われました。その修練会が終わった後、日本での新しい責任分担が与えられる予定でした。日本の新しい出発のための、真のお母様による講演会が千葉県で開催されましたが、それにも参加させていただきました。

 いよいよ日本でみ旨を歩むのだなと思っていたとき、UTSも大事だから今すぐ米国に帰るように、と日本の会長から直接言われました。会長としては、私が今回の摂理の重要性を知って日本に帰るという覚悟を持っただけでも、十分だったようでした。さらに、私が実際に日本に来たので、ずいぶんと喜んでくださったのです。そして、最終的にはUTSに戻れることになって、UTS総長も非常に喜んでくださいました。

 私の信仰観が、今の日本の統一運動におけるカイン・アベルの関係に適合するかどうかは分かりませんが、ここにこのような証(あか)しを記しておきたいと思います。


 第二章以降は以下のような内容となります。

第二章 神様は共にいらっしゃる
8 お父様の愛が実際に顕現した証し
9 カインとアベルの関係における聖霊降臨の体験
10 UTS次期総長有力候補の兄弟のために尽くす
11 二人の主人に仕えざるをえない状況に置かれて
12 ある真の子女様との対話――悪をどのように解決するのか?
13 真のお母様への思い
14 悩める黒人学生を和動してあげたとき、聖霊の働きがありました

第三章 真の父母様に侍って
15 総長になるまでの試練の十年間
16 私は悪鬼の頭ベルゼブルではないのですが
17 UTSが讒訴されたときに起きたこと
18 私自身が背信者ユダの代身だと思って侍ったときのお父様
19 真の父母様は絶対にメシヤだ!
20 オリンポ聖地巡礼での真のお父様との心情的出会い
21 今まで神学を学んで得たもの

霊界に導かれて――入教時の証し

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 「スマホで立ち読み」での連載は、今回が最終回となります。ご愛読ありがとうございます。続きは、ぜひ書籍でご覧ください。



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