家族の絆づくり 17
結婚しないという選択をする若者たちの本音

ナビゲーター:阿部 美樹

日本の総人口、前年比227千人減少
 日本の総人口は1億2670万人(総務省発表:201710月時点)で、前年より227千人減少、7年連続の減少となりました。15歳未満は15592千人で、全人口に占める割合は12.3%で過去最低でしたが、65歳以上は35152千人で過去最高の27.7%でした。

 人口減少には、若い世代の未婚化・晩婚化が大きな要因であり、生涯未婚率(50歳時の未婚割合)から見ると、男性は4人に1人、女性は7人に1人が生涯1度も結婚しないことになっています。このような非婚化・晩婚化に傾く若者たちの心にどのような変化があるのでしょうか?


写真はイメージです

自己満足型人生から家庭実現型人生へ
 かつては年頃になれば、結婚して家庭を築くのが当たり前でした。結婚したくてもできずに悩む人はいましたが、最近は自ら結婚しない選択をする人も多くなりました。
 経済的な不安や身体的問題、家庭の事情など外的な要因だけでなく、人間関係のトラブルが心の傷になって結婚などによる関係性を深めることを避ける若者たちが増えています。
 しかし結婚は、幸せの源泉である愛を育む出発点であり、幸せの土台となる家庭を築く第一歩です。マイペースに自分のためだけに生きる自己満足型の人生から、相手の幸せのために精いっぱい生きる愛の家庭実現型の人生に変化してこそ、本質的な喜びが得られるのです。