ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第70回 コーチングを用いた子供との対話(2)

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

【二世の心の状態を見てあげる】
 親は子供の行動(礼拝参加、修練会参加、訓読実践…)を重視します。ですから、子供に対して、行動のチェックをするようになります。

 そして、行動が伴っていなかったり親が願う行動をしなかったりすると「だめじゃないの!」という態度で接します。
 口に出して言う親もいますし、口には出さないけれども、心の中でわが子に対して「だめじゃないの!」という波動を送る親もいます。

 子供はとても敏感なので、口に出さなかったとしても親の波動を感じ取ります。
 その結果、子供の心の中は「お父さん・お母さんは、私のことを分かってくれない」「行動ばかりを見て、私の心を見てくれていない」「み言では心情が大切だと唱えているけれども、私の心を大切にしてくれていない」「親は『原理、原理』と言っているけれども、原理を唱えているだけで、原理を実践していない」といった状況になっていきます。

 親に対してだけでなく、教会や統一原理に対しても反発心が生まれます。
 タイプによっては、態度で表す子供もいますが、心の中だけで叫んでいる子供もいます。
 親が子供の心の状態を見てあげることは、何よりも大切なことです。

 礼拝や修練会に行かなくてもよいと許可をするわけではありません。
 礼拝や修練会に行かないわが子であったとしても、わが子の存在そのものを承認することが大事だということです。

【楽しさを大切にする感性を理解する】
 子供は、気持ちを大切にします。「楽しい」ことをとても大切にします。
 親(一世)は、「楽しい」などという言葉を聞くと、「楽しさより、涙と苦労が大切」と思ったりします。
 しかし、子供が大切にしている「楽しい」というのは、「みんなで幸せを分かち合う楽しさ」「みんなで協力して成し遂げていく楽しさ」「為(ため)に生きる楽しさ」です。
 自分一人が楽しいということではありません。

 二世は、親の姿を小さい時から見ているため、期待に応えたいという気持ちがあります。
 ただ、一方的に苦労を強いられるのではなく、自分で決定して行動したいという思いがあります。
 「天の父母様(神様)、真の父母様の願いに応えたい」「~をして貢献したい」という動機から苦労の道に進む二世もいます。

 子供たちはおのおの考えて生きています。そして、自分を信じてほしいと思っています。
 親が、子供の「楽しさ」を大切にする感性を理解し、子供を信じることによって、ぐっと信頼関係が深まります。

 「ようやく、お父さん・お母さんは、私のことを分かってくれたんだな。信じてくれているんだな」「うれしいなあ」と感じるようになります。
 子供が何歳になってからでも構いません。楽しさを大切にする感性を理解し、子供を信じる姿勢で接することによって、親子の信頼関係を深めることが可能です。

【素晴らしい天性が宿っている】
 親の意識がアベルのことや行動ばかりに向いてしまうと、子供はそれを敏感に感じ取ります。
 親の意識が子供に注がれなくなると、子供は寂しく思い、自分は大切な存在ではないと感じるようになります。
 子供は自分に関心を持ってくれることを待ち望んでいます。

 一世よりも二世は優れた天性を持っています。一世は二世から学ぶことがたくさんあります。
 わが子に対して、「あなたは素晴らしい天性を持った天の息子・天の娘ですね…」という心の姿勢で接することによって、子供たちは自分でも気付かなかった自らの天性を発見するようになることでしょう。

 真の父母様の勝利圏によって、子供には、素晴らしい天性が宿っているのです。

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 次回は、FSコーチングのセッションを受けた50代男性の感想をお届けします。

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