ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第69回 コーチングを用いた子供との対話(1

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 子供との対話においても、コーチングが有効です。
 具体的には、まず、相手の事情を受け止める、共感・承認する。その上で、情報提供をして、「どう感じますか」「どう考えますか」という質問をするというプロセスになります。

【情報・知識を提供する】
 「子供は自らの中に答えを持っている」という前提には立つけれども、子供はまだまだ経験不足・知識不足であるのが現状です。従って、子供に対して必要な情報・知識を十分に提供することが大切です。

 この時、客観的に情報・知識を提供するだけではなく、親の希望や願望を言いたくなります。
 そのような場合、「お父さん、お母さんは○○を願っているよ」という言葉を添えるくらいにしておきましょう。
 「お父さん、お母さんの願いは○○であるという情報を提供する」という意味で、伝えましょう。

 「こうしなさい、ああしなさい」という指示・命令は控えましょう。子供の意思を大切にしましょう。

【質問と提案】
 十分情報が提供されたら、「どうしたいの?」と子供自身が考えるように促し、子供が決めたことを大切にします。
 もし、子供がどう判断したらよいか迷っているときは「一緒に考えようか?」と言って相談に乗ります。

 ただし、ここでも「こうしなさい、ああしなさい」は言わないようにしましょう。
 「こんなふうに考えることもできるし、あんなふうに考えることもできるよ」という提案を伝え、「じゃ、どうする?」と質問します。
 あくまでも、子供が自分で決めたという自覚を持てるようにします。

【見守る】
 見守るというのは、「関心は持つけれども、干渉はしない」ということです。
 子供は、親に関心を持ってもらいたいけれども、干渉はされたくありません。

 本人が決めたことに対して、「本当はどうかな…?」など、親としては不安に思ってもやらせてみることが大切です。

 仮に失敗と本人が感じても、それも経験です。なぜ失敗したかではなく、どうすればうまくいくかを考えていきます。

 子供は、経験を通して必要なことを学びとっていきますから、子供を信頼することが大切です。
 そのようにできれば、子供にかける言葉も自然に変わっていくでしょう。

※ただし、命の危険、大けがの可能性のあることは、例外です。

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 次回は、「コーチングを用いた子供との対話(2)」をお伝えします。

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