シリーズ・「宗教」を読み解く 17
ユダヤ教、キリスト教、統一教会は三兄弟

ナビゲーター:石丸 志信

 中東平和イニシアチブ(MEPI)に参加した指導者たちが実感したのは、ユダヤ教とキリスト教の伝統は、永遠に敵対すべきものではなく、和解すべき兄弟だったということだ。

 そのことは、文鮮明総裁が当初から教えてきたことに他ならない。さらに、世界平和統一家庭連合(FFUWP)の前身である世界基督教統一神霊協会(HSA-UWC/統一教会)も、それに連なる弟と、すでに表明している。

▲1976年9月18日に米国ワシントンD.C.で開催された「ワシントン大会」

 「旧約聖書を中心としたユダヤ教は、神の最初のみ業でした。それは長男の立場です。新約聖書を中心としたキリスト教は、次男の立場です。そして神の新しい啓示、成約のみ言を実現すべき統一教会は、三男の立場です。これら三つの宗教は、神の摂理からみれば三人の兄弟なのです」

 文総裁は、1976918日に米国・ワシントンモニュメントの前に集まった30万に及ぶ聴衆に向かってこう語ったのだ。

▲ワシントン大会で両手を挙げて聴衆に応える文鮮明総裁

 メッセージのタイトルは「アメリカと神のみ旨」。三宗教は共通の親である創造主を仰ぎ、そのかたの願いを果たそうというのだから兄弟と言えるのだ、と文総裁は明言した。