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家族の絆づくり 218
集中力を高める三つの要素

ナビゲーター:阿部 美樹

集中できる人は、時間を有効活用できる!
 仕事や家庭生活で成果を上げるためには、何が必要でしょうか。
 例えば、業務の知識や経験、能力や意欲などが必要な要素として考えられますが、今回はその中から、「集中力」の大切さについてお話しします。

 誰にでも等しく124時間が与えられていますが、時間内に大きな成果を出す人もいれば、小さな成果でとどまる人もいますし、なんの成果も出せないという人もいるでしょう。

 その差は「集中力」によって生じます。
 では、どのようにしたら、改善できるのでしょうか。
 集中力は意識次第で向上させることができます。

 集中力には三つの要素があります。

 第1の要素は「速さ」です。
 やろうとしている仕事や勉強に対する立ち上げ(スタート)の速さが大切です。

 やり始めたらできるのに、なかなか始められないという場合があります。
 いろいろ考えて何も手につかないタイプの人は、立ち上げるまでの時間を浪費しがちです。

 考えるのをやめて、まずは「やってみる」ことです。動き始めると、やる気がついてくるということが多くあります。

 始める前は嫌だったり、不安だったりしても、やり始めるとそんなに嫌ではなくなり、「できそうだ」という前向きな気持ちになるものです。

 まさに、「体が先、脳は後」と言えます。


集中力が高まる特徴を知る!
 第2の要素は「深さ」です。
 真面目に取り組むことは大切ですが、重要なのは、そこに集中できているか、没頭しているかということです。

 集中力が高い時間帯は、一般的に「午前中」だといわれています。

 食後は眠くなり、夕方は疲れが出たりします。深夜は時間をかけて取り組んでも効果的な結果が出にくいので、早朝に起きてやった方が効果的です。

 午前中は、体力面でも気力面でも最も頑張りが利く時間帯なので、一番大切な仕事、難しい仕事、頭を使う仕事、創造性を必要とする仕事は午前中に済ませるようにしましょう。

 集中力を高めるためには、好きな音楽を流すことも有効でしょう。また、鳥のさえずり、川の流れなどの「自然音」は、集中力が上がるといわれています。
 自然音や好きなBGMを流して、集中力ONのスイッチを入れることも良いでしょう。

 第3の要素は「持続性」です。
 遊びや好きな趣味に取り組むときは、時間を忘れるほど集中できるものです。

 喜びと楽しみの感情は集中力を高めるので、「喜んでやる」「興味深くやる」「楽しみながらやる」という心の姿勢を持っていきましょう。
 また、メリハリをつける、時間を決める、休みを入れるなども大切です。