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家族の絆づくり 217
行動力を高める二つの秘訣

ナビゲーター:阿部 美樹

心のブレーキを外す
 「やろうと思っているけど時間ばかりが過ぎてしまう」「やる気はあるのに体が動かない」という経験はないでしょうか。

 心当たりのある人は、やる気に対して「ブレーキ」がかかっている可能性があります。
 やるべきだという理屈は分かっていても、感情が動かないから行動できないのです。

 感情は大きくは二つに分けられます。
 喜び・楽しい・興奮などの「陽の感情」と不安・苦しい・つらいなどの「陰の感情」です。

 失敗するかもしれないという恐れなど陰の感情が強いと行動にブレーキがかかります。そのブレーキは不安や危険を避けて安心・安全を守るためです。

 では、どうしたらそのブレーキを外すことができるでしょうか。
 心のブレーキを外して行動力を高める秘訣(ひけつ)を二つ紹介します。

 第一の秘訣は、「陽の感情を高めること」です。
 まず成功した結果をイメージします。それが成し遂げられたとき、「どんな変化があるのか」「どんなメリットがあるのか」「どんな気持ちになるのか」「周囲への影響やその反応はどんなものがあるのか」「その成功でどんな喜びを感じるのか」「どんな感動があるのか」などを想像してみましょう。

 未来の成功をイメージするだけでなく、過去の成功体験、うれしかった体験、小さなワクワク感を思い出すだけでも「陽の感情」が高まります。
 このような陽の感情を高めると自然に行動する力が高まります。


成功にも失敗にもメリットがある!
 第二の秘訣は、「失敗することのメリットを考えること」です。
 不安や恐れを感じて行動できない人の多くは「失敗」を恐れるからです。しかし、失敗することが不幸になることではありません。失敗したとしても、「できなかった」という新たな発見をすることができるのです。

 失敗には「人生の教訓」があります。失敗から学べば成長につながります。成功した人ほど多くの失敗を経験しています。失敗を受け入れる姿勢が大切です。

 このように失敗に対するメリットを考えると、失敗をイメージしても不安や恐れの感情を感じなくなります。失敗を受け入れることで行動は確実に早くなります。

 また、うまくいくかどうかはやってみなければ分かりません。まずは、「すぐにやる!」という姿勢が大切です。
 行動力を高めるためには「小さな一歩を踏み出す」ことです。一歩と言わずに0.5歩、0.1歩でも進められれば前進です。
 ささいな行動でも、動き出すと道が開かれていきます。