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霊界の実相と地上生活(35)
統一霊界圏

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第一部 霊界の実相と地上生活
第三章 原理から見た霊界の暮らし
十八 統一霊界圏

李相軒先生

 統一霊界圏を説明するなら、「ここは、本当に天国です。ここは、本当にエデンです。ここは、本当に平和です。ここは、本当に幸福です。ここは、本当に希望があふれる所です。ここは、本当に愛の園です。ここは、本当に恍惚(こうこつ)です。ここは、本当に愛の芽が芽生える所です。表現できない美しさの絶頂をなした至聖所です」と言うしかありません。ここで興進(フンヂン)様は、いつも静かで謙遜に、そして細やかに、すべてを先頭に立ってなさろうとしています。そして、すべてのことは、いつも神様に尋ねながら解決なさっています。階層別にもれなく回られながら、事情を聞いて、慰めたりもなさいます。ここでは、朴鍾九(パクチョング)宣教師が、いつも興進様に仕えて随行して回っていますが、あまり大変な所は行かれないようにしながら、代わりに仕事を処理したりしています。

 また、大母様(テモニム)はいつも祈って、興進様のために精誠を捧げていらっしゃいます。ただひたすらに、父母様の寿命が永遠なることを願われる一念で暮らしていらっしゃいます。

 忠母様(チュンモニム)は、いつも大母様のそばについて回られながら、「大きなお母さん」と言い、一つ一つ小さなことまでも習おうと努力されています。

 ここで実に興味深い光景がありました。大母様御夫妻と忠母様御夫妻が集まって話を交わされて、互いに見つめながら、「サドン(姻戚)同士、互いに楽しく過ごしましょう。互いに気兼ねするので、私たちの間にあまりにも距離があるようです」と大母様の夫が言われるのです。すると横にいらっしゃった大母様が「サドンがどうしてさらけ出して過ごすことができる間柄なのですか。気兼ねして過ごすのが当然ではないですか」と言われました。忠母様は、いつも気兼ねしながら、学ぼうととても努力していらっしゃいます。

 劉孝元(ユヒョウォン)協会長は、立っても座っても原理講義をなさいます。食口(シック)同士、楽に座って話をしても再び原理講義をする姿に戻ってしまう方であられます。原理講義それ自体が、その方の生命だといいます。このような良い雰囲気の中でも、良くないこともあります。また、食口たちがここにたくさんいても、すべてが幸福ではないのです。あらわにされた自分の罪名をぶら下げて回るので、それが蕩減(とうげん)されるまでに経験するその蔑視と痛みは、口に出して言えないものです。

 天国に高低がないのではありません。そこにも、いくつかの高低があります。しかし、これ以上のことは省略します。
 簡単に言えば、地上生活の延長が天上生活です。霊界という所は、自分の人生の実をもって、倉庫に入っていくことに例えることができます。ところで、穀物より貴重なものは、相手のために生きようとする姿勢です。原理で習った授受作用の根本が、相手のために生きることです。自分より他のために生きる人生にならなくてはならないのです。

1997821日)

李相軒院長が終わりに下さったメッセージ
 霊界の法は、地上のように値引きは全くありません。この法度に引っ掛からない基準となるのは、天上の生活ではなく、地上の生活です。いつも霊界の生活を準備する心で、私が行くべき霊界はどこだろうかという心で生きなければなりません。もし、この法度から逸脱すれば、自分の霊魂が行くべき所は、天道に従って、そのまま落とし穴に引っ掛かるしかありません。ですから、地上の生活を正しく生きなければなりません。

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 次回は、「神様の実存」をお届けします。


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