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神の子を生み育てるために 32
親は人生の師であり見本

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そして子育て真っ最中のかたにもぜひ読んでいただきたいシリーズです!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

親は人生の師であり見本

生活の中で祈りやあいさつの習慣
 子育てをする中で、親は必ずさまざまな問題に突き当たります。子供のわがままをどこまで許してよいのか、「しつけ」をどのようにしたらよいのか、「体罰」の是非など、悩むことが多くあります。

 それは子供の自我が芽生え始めるころから起こります。早い子では56か月ごろから自己主張をして親を困らせるようになります。1歳前後になると行動範囲が広がり、いろいろなことができるようになるので、親子で楽しい時間を過ごすことができるようになります。しかし逆に、子供の心が見えず、思うようにならずに葛藤を感じたり、何をしてよいか分からず困ってしまうことも多いのです。

 そんなときはまず心静かに深呼吸をしましょう。そして感情的になっていないか、親の事情に合わせるよう子供に強要していないか、自分に問いかけてみましょう。そして子供と目を合わせてゆっくり会話をしましょう。たとえ言葉が理解できない、あるいはしゃべれない年齢であっても、心と心のキャッチボールが生まれれば、子供は自分の気持ちが相手に通じたことを感じるようになります。それだけで心が落ちつき、親の言うことを聞く余裕が出てくるのです。

 子供の要求を、家事などの後回しにしないでよく聞いて、理解してあげましょう。要求のすべてでなく一部だけでも満たしてあげることで、親の願いを伝えることができるようになります。どんなに小さな子供でも、一人の人格を持った人間として接してあげることが大切なのです。

 子供の性格や成長段階をよく観察し、把握しながらしつけをしていくよう心がけましょう。子供の生活習慣は、毎日の繰り返しによって身についていくものです。親の事情で生活リズムが乱されると、ストレスがたまり、言うことを聞かなくなったりします。そんなとき母親は自分の感情を先立てないように気をつけなければなりません。

 子供たちは生活の中で親を通して物の善し悪しが分かるようになり、責任感が芽生えてきます。親は人生の師であり見本です。子供は大人たちの温かい目や励まし、褒める言葉にはぐくまれていきます。また悪いことをしたときに厳しくしかってくれる愛ある言葉に守られて、社会性を身につけていくのです。

 また、一つ一つの行動にけじめをつけることを教えましょう。例えば食事のときは、「いただきます」と言って食べ始め、「ごちそうさま」で終わる。お茶碗の片付けができるのであればさせる。遊びのときも、おもちゃを出したら後片づけをする。朝のあいさつは「おはようございます」、人と会ったときには「こんにちは」、夜は、お祈りをして「お休みなさい」とあいさつして寝る習慣をつけさせましょう。

 母親は子育てに行き詰まったときは、まず神に祈りましょう。そして一人で悩まず、夫婦で協力していくことが大切です。また先輩や友人、あるいは専門家に相談したり、専門誌を参考にして、ゆとりをもって子供を見つめ、接することができるようにしていきましょう。

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 次回は、「自立心が芽生え探求心も旺盛」をお届けします。