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霊界の実相と地上生活(30)
人間は全被造世界の主人公/人間と万物の応答の姿

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第一部 霊界の実相と地上生活
第三章 原理から見た霊界の暮らし
十三 宇宙主管と人間の価値

李相軒先生

人間は全被造世界の主人公
 天地万物を創造された神様は、全被造世界の主人公として人間をつくられました。しかし、人間の堕落によって、被造物(万物)と人間の価値が逆転した立場になってしまいました。それゆえ、人間は神様の前に子供としての存在価値を失ってしまったのです。子女である人間のために造っておいた被造世界は、自ら成長し、繁殖していますが、天地万物の主人公が現れなかったので、神様の心はどんなに痛いことでしょう。この零落した位置を正して、神様の前に本軌道に進むということが、人間がなすべきことです。

 ところで、真の父母様を通じて祝福(重生)の価値基準の上に立つことによって、人間は万物の前に、主人として登場することができるようになりました。本来エデンの園で、神様は人間に園のすべてのものを思いどおりにしなさいと祝福されました。それは人間に全被造世界に対する主管主の資格を賦与されたためです。祝福(重生)を通じて、この立場を回復するようになり、園の主人公であり、宇宙の主管主の価値基準まで得るようになったのです。

 このようになった人間の価値基準はいかなるものでしょうか。それは、神様の子女としての資格を獲得するものであり、全被造世界の主人の資格を獲得するものです。神様は人間のために万物を造られましたが、その万物を眺めながら、人間が喜んでこそ、神様も喜ばれるのです。

人間と万物の応答の姿
 人間の喜びの対象は万物なので、人間と万物との授受作用がなされなければなりません。宇宙の主人公である人間が、万物と受け答えする姿を、例を挙げてみます。

 夫婦が一つになり、愛するとき、その周囲にある草木や花々や鳥たちは、すべてが受け答えします。草木は、それぞれの美しい色で、ひときわ光を発します。浮かれて、ひらひらと揺れます。鳥たちは、それぞれの美しい声をもって歌います。かすめる風は、まるで絹織物のような柔らかい感じで受け答えします。

 このような場面が、燦爛(さんらん)たる姿で美しく目に映ります。その中で夫婦が愛し合うとき、神様は一筋の燦爛たる光彩で答えられます。美しく柔らかい服を着た宮殿の王妃様が愛するとき、どこからか聞こえてくるコムンゴ(琴に似た楽器)の旋律に従って愛する場面を映画で見ることができますが、それに比較することはできません。

 人間は、万物の主管主として、神様から受けたその多くの宝を、堕落によって感じることも、見ることもできなくなってしまいました。ですが、完成した人間の価値基準に至るようになれば、そのすべての関係まで、再び回復するようになります。それゆえ、人間は宇宙の根本となる主人としての価値を再び悟って、神様の前に感謝と栄光を返すべきです。

199788日)

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 次回は、「人間は神様の子女/神様の喜びと愛」をお届けします。


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