2022.04.01 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第82回 真面目に頑張っているのにうまくいきません
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「真面目に頑張っているのにうまくいきません。何が問題でしょうか?」という質問です。
「真面目にやれば必ず良くなる」「頑張れば必ず実る」など、「真面目さ」と「頑張ること」の大切さを強調することがあります。
頑張らないと幸せになれないのでしょうか。
現実は、頑張らなくても幸せになる人もいますし、頑張り過ぎて苦しんでいる人もいます。
実は、頑張るかどうかよりも、無駄な努力をゼロにして最大の成果を発揮することの方が大切ではないでしょうか。
『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』(グレッグ・マキューン・著/高橋璃子・訳)という書籍があります。
「エフォート effort」とは「努力」という意味であり、「レス less」は「しない」という意味です。
まさに、頑張り過ぎないで生きていく考え方のことです。
力ずくで頑張ることをやめて、肩の力を抜いて一番楽な方法で結果を出す思考を身に付けた方が、スマートで正しい生き方かもしれません。
「楽をする」という言葉を聞くと、「悪いことやズルをする」というイメージを持たれるかもしれませんが、それはむしろ効率的で有効な生き方です。
例えば、仕事を効果的に進めていくために戦略を立てたりしますが、字を見ると「戦いを略す」と書きます。こう考えれば、無駄な戦いはできる限り省いて、労力を少なくして結果を出すということにもなります。
人生も同じです。真面目に頑張ったとしても、成果が出なければ意味がありません。貴重なエネルギーと時間を有効に活用するべきです。
ですから、「真面目に頑張っているのにうまくいかない」ということは、もしかしたら頑張り過ぎていたり、無駄があったりするのかもしれません。
また、「重要なことは苦痛が伴う」「楽しいことは重要でない」と思い込んでいないでしょうか。
我慢して頑張ることよりも、楽しく楽にできるやり方を探すことの方が幸せになります。
将来のために我慢するだけよりも、一瞬一瞬を大事に楽しく過ごす方が、充実した生活になったりもします。
また多くの人は、忙しい生活をしているとそれが充実した生き方だと思い込んでいます。
一流の人は、「リラックスすることは大切だ」「休みは必ず必要だ」と考えます。
また、何もしないでリラックスした時間を持つ方が頭をすっきりさせ、パフォーマンスを上げることができるといいます。
何事もメリハリをつけた方が成果は上がります。本当に忙しい人は、昼寝、瞑想(めいそう)、ボーとする時間をつくるだけでも違います。
我慢して頑張ることをやめて、よく休みながら、楽をして効果的な成果を出せるように工夫しましょう。
エフォートレス思考は、3ステップに分かれています。
第1ステップは、頭の中のガラクタを捨てて、精神的な余裕を手に入れるエフォートレスな精神です。
第2ステップは、必要以上の努力や無理な計画を立てることを避け、ペースを維持して行動を続けるエフォートレスな行動です。
第3ステップは、1の努力に対して1の成果を得る直線的な成果ではなく、1の努力を類型的に積み重ねて成果を得るために仕組み化するエフォートレスな仕組みです。
今一度、心の持ち方、行動の在り方などを再確認してみましょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!