2022.04.08 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第83回 周りに振り回されない人になるためにはどうしたらいいですか?
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「周りに振り回されない人になるためにはどうしたらいいですか?」という質問です。
「周りの人の評価が気になる」「反対意見を言われると何も言い返せない」「自分の判断に自信がない」という人がいます。
周りの人に合わせる協調性、人の意見を尊重する姿勢などは必要ですが、これらを気にし過ぎると、ストレスになり生きづらくなります。
大切なことは、「自分軸」という判断・行動の基準をしっかりと持つことです。
例えば、樹木を植えたとしても、しっかりと根付いていなければ、強風を受けると倒れてしまいます。これと同じように、自分軸という基準をしっかり根付かせていなければ、周りからの圧力で倒れてしまうということです。
自分軸は大きく分ければ二つになります。
第1は価値観型の自分軸です。
「自分にとって何が大事なのか?」「何のために生きるのか?」という価値観を明確して、その価値観に合っているかが判断の基準になります。
「今、大切なことに生きる」ということを大事にします。
価値観に合った「自分らしさ」に沿って生きるならば、成果は後からついてきます。
第2は「ビジョン型の自分軸」です。
「自分はどうありたいのか?」「何をしたいのか?」というビジョンを描いて、その「ありたい姿」というビジョンに合っているかが判断の基準になります。
将来の夢や目標から見て、今やることを決めます。物事の判断は、夢や目標に近づくかどうかで行います。
価値観型の自分軸では、今日一日を価値観に合わせて生きるという「満たされた感」「やりがい」を感じて生きるのに対して、ビジョン型の自分軸では、今日も目標に向かって進めたという「近づいた感」「達成感」を感じて生きるようになります。
二つの自分軸のどちらかでも持っていたら十分ですが、両方の自分軸を持てたら、さらに強固なものになります。
また、自分の基準で生きるという「自分軸」をしっかりと持てていない人は、他人の基準で生きる「他人軸」になります。
他人軸の人は、「他人がどう思うか?」が大事なので、人から嫌われることを恐れます。人に嫌われないことの中からやりたいことを選ぶ姿勢になります。
自分軸で生きる人は、心から願うこと、やりたいこと、なりたい姿を実現するためにエネルギーを投入しますが、他人軸で生きる人は、メリットとデメリットを頭で考えて行動するなど、心の願うままに生きられない特徴があります。
また、自分軸で生きる人は、「創造の人生」を歩みます。
答えがない中に自分だけの答えをつくっていく生き方です。やりたいことを見いだして、エネルギーを集中させて、大きな成果を出すことでしょう。
一方、他人軸で生きる人は、「適合の人生」を歩みます。すでに社会にある答えに自分を合わせていく生き方です。
「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」しか思いつかない傾向があり、エネルギーも分散し、小さな成果しか出せない恐れがあります。
自分軸の人は、全ての出来事は意味あることであり、全て自分に原因があると捉える自己責任の姿勢があります。
しかし、他人軸の人は、他者のせいにしたり、環境のせいにしたりするなど、自己責任の姿勢が弱くなるので、被害者意識を持ちやすい傾向があります。
今一度、自分軸をしっかり根付かせて、安定した人生を歩んでいきましょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!