2022.03.28 12:00
青年よ行け、そして世界を救え
21世紀の青年運動への提言(36)
36家庭の朴普熙(パク・ポーヒ)先生(1930~2019)による講演「青年よ行け、そして世界を救え」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
(光言社・刊『青年よ行け、そして世界を救え』より)
世界平和青年連合(日本)創設大会記念メッセージ
1995年12月14日(木)午後6時
日本都市センターホールで開催
⑥新純潔運動で世界をリードする
皆様。
それと同時に、私はまた日本の道徳大国建設に不可欠な、もう一つの運動を皆様に提唱したいのでございます。それは「新純潔運動」でございます。これなくしては、日本は生き延びられません。日本の運命がここにかかっているのでございます。
不倫と淫乱の罪は、神が最も憎悪される罪であるからでございます。人間始祖アダムとエバは、不倫の愛を結んだ罪によってエデンの園から追い出されました。神はまた、淫乱の渦巻きにあえぐソドムとゴモラという旧約聖書に出てくる二つの都市を、硫黄と火で焼き払ったのでございます。
私はアメリカで、「現代のアメリカはソドムとゴモラよりもひどいのではないか」と、警告したことがあります。
では、私が愛し、尊敬する、この日本はどうなのでしょうか? 私は日本の実状を深く分かれば分かるほど、胸が痛みます。エイズが日本に上陸しただけではありません。日本の若者たちの純潔観念が余りにも失われつつあるからでございます。
総務庁青少年対策本部が、平成5年6月に発表した「青少年とポルノコミックを中心とする調査研究」によりますと、高校生の婚前の性的行為を正当化している割合が、男85パーセント、女72パーセントでありました。
これは、日本の青少年たちの純潔が、むなしくむしばまれていくことを意味します。今、日本の学生たちは、青少年をむしばむポルノ雑誌の自動販売機の氾濫、間違った性教育、または非行なる性行為の誘惑の渦巻きの中で育っています。親の立場から見ますと、自分の子たちが赤信号地帯で、毎日恐ろしく乱れた環境の中にあって、一日一日純潔を守り通して生き延びることは、ほぼ不可能な状態になってきました。
ポルノ雑誌やアダルトビデオが、自動販売機やコンビニで簡単に買える国は、世界中で日本だけでございます。
神の立場からこの日本を見ますと、これでは日本は絶対に道徳超大国にはなれません。それどころか、日本がいかに経済大国であろうとも、古代ローマ、そしてまた旧約のソドムとゴモラの運命を免れないと思うものでございます。
皆様。
しかし、この日本には希望がございます。この世界平和青年連合でございます。この青年連合は、「統一原理」で武装されているからでございます。「統一原理」は、なぜ人間が純潔を守らなければならないかを、はっきりと教えております。そして、純潔なる愛を生命視する真理であります。今この社会には、なぜ純潔が必要なのかを教える教育がございません。「それ、なぜ悪いの?」と言っても、親も先生もはっきりと答えられません。
かといって、統一運動は絶対に禁欲主義者の集まりではありません。神の願う本然の愛に戻る運動であります。それは男女共に結婚するまでは、貞操を守り、理想的な結婚をしてからは、限りなく愛し合う、一男一女の純潔なる愛でございます。ここには、エイズが入り込めません。そして、至高なる人間の幸福、喜びの家庭は、この男女の純潔なる愛から生まれるものでございます。
新郎新婦が結婚式の日に交換する最高の誇りとプレゼントは、何でしょうか? ダイヤモンドの指輪でしょうか? 金の時計でしょうか? いや、そうではありません。お互いに誇らしく守ってきた純潔を、お互いにささげることであります。また、夫と妻が永遠に一体となる愛の原動力は、そして本当に幸福なる家庭は、夫婦がお互いに純潔を守り続ける時だけ得られる賜物であります。
今、日本の性産業は、年間4兆円以上の収益となっております。これを私は目に見えない原爆に例えます。広島、長崎の原爆よりも恐ろしい、この4兆円の原爆が、毎年この美しい日本の若者たちを、確実に破壊していくことを思います時、私は戦慄(せんりつ)におののくものでございます。
これからの世界を指導していくためには、日本は経済超大国だけではできません。21世紀は物質文明に終わりを告げ、精神文明の時代に入ります。日本はこれをリードする道徳超大国にならなければなりません。それにはこの革命的な新純潔運動は、不可欠なものでございます。これなくして、倫理も道徳も精神文明もないのでございます。
皆様。
エイズを撲滅する日本になろうではありませんか? これを成し遂げる国民性は偉大なものであります。私はこれを成し遂げ得る偉大な日本の国民性を信じております。
それを確実に成し遂げ得る原動力が、この青年連合でございます。
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次回は、「世界平和青年連合(日本)創設大会~記念メッセージ⑦ The youth of Japan, go and save the world!」(最終回)をお届けします。