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神の子を生み育てるために 28
「初めの一歩」を踏み出す

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そして子育て真っ最中のかたにもぜひ読んでいただきたいシリーズです!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

「初めの一歩」を踏み出す

直立歩行は神様からの賜物
 乳児後期に当たる912か月の赤ちゃんは、生活の範囲が非常に広がっていきます。
 言葉もずいぶん理解するようになります。言葉に対して行動が結びつき、「お散歩に行きましょう」と言うと、うれしそうに笑ったり、足をバタバタして早く行きたい気持ちを表します。また言葉と、人や物との結びつきも形成されます。「ママは?」と聞くと、周りを見回そうとしたり、ママのほうを見て教えてくれます。「おめめは?」「お口は?」と聞くと、手を目や口にもっていきます。

 自分でも一生懸命話そうとするようになります。「ブーブー」と意味なく発していた喃語(なんご)から、ママのことやお食事のことを「マーマー」「ウマウマ」など、最初はあまりはっきりしない発音で表現します。だから聞くほうが、「そうね、ママね」とか「ウマウマ、お食事ね」などと反復して、正しく発音してあげましょう。

 語彙(ごい)が豊かになるように、よく話しかけたり、絵本を読んであげましょう。赤ちゃんはとても喜びます。特にお気に入りの本は何回も繰り返し読んであげるとよいでしょう。

 運動面においても著しい成長を見せます。56か月ごろから腹ばいになって遊んだり、寝返りをゴロゴロしていくうちに、いろいろな筋肉がついて、お座りが上手にできるようになってきます。

 89か月ごろからは両膝の力が少しずつ強くなって、ハイハイが始まります。初めは前進よりも後ろへ退がっていくことが多いのですが、踏ん張りができるようになると、足首が強くなって、全身を前に押し出すことができ、少しずつ前進するようになります。赤ちゃんの前のほうに大好きなおもちゃを置いて、それを目指して自分の力で前進するように励ましてあげましょう。四つんばいができるようになると、両腕の力が強くなり、足も活発に動くようになるので、自分の好きな所へどんどん行くようになります。

 このハイハイや四つんばいの期間は23か月と短いのですが、手足や背筋、腹筋を強くする点で、身体の発育上とても大切な段階です。周囲の人がすぐに手を取って立たせたり、歩かせたりしないで、ハイハイや四つんばいをたくさんさせてください。一人立ちや伝い歩きをする前段階に、すべり台や階段を使って上り下りをさせたり、大きいダンボール箱やいす、手押し車などを押して歩行訓練をさせるのも効果的です。

 1歳前後には数秒間一人で立つようになり、やがて「初めの一歩」が踏み出せるようになります。バランスを取って1歩、2歩、3歩と歩き始めるときは、子供にとっても周囲の人にとっても感動の瞬間です。「すごい、歩けたね」と褒めてあげましょう。これは生活の中で自由な環境を獲得していく第一歩でもあるのです。また直立して歩行することは、神様が人間を万物の霊長として立てた証(あかし)であり賜物です。その姿を記録するために、写真やビデオに撮っておくとよいでしょう。

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 次回は、「離乳食で生活にリズム」をお届けします。