2022.03.13 22:00
統一原理Q&A 28
ホームチャーチと復帰原理①
アプリで読む光言社書籍シリーズ、「統一原理Q&A」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
統一原理に対する著者の分かりやすい解説がコンパクトにまとめられています。統一原理への理解を深めるために、ぜひ読んでいただきたいシリーズです。
白井康友・著
(2)ホームチャーチと復帰原理①
第一に、ホームチャーチ(以下HC)とは真の父母の勝利圏を、私たちに相続させてくださる意義があります。
アダム・エバの堕落以来、人類歴史は善の表示体であるアベルと悪の表示体であるカインとの間における善悪闘争歴史として展開してきました。それゆえ、神の復帰摂理は個人的にアベルがカインを屈伏させて、個人的勝利基盤をつくるところから出発して、氏族的、民族的、国家的、そして世界的な段階に至るまで勝利基盤を築いてゆかなければならないわけですが、今日、真の父母を中心としてすべての勝利基盤を連結させた内容が三次の七年路程であり、特に最終的な世界的勝利圏を決定した日が、1976年に行われたワシントン大会でした。
「再臨の時代において、そのカインの立場の世界をアベル圏が屈伏させた条件を世界的に果たさなければ、神のもとに帰れる個人の道、家庭の道、氏族の道、国家世界の道がなくなる」(「我々の今後の活動」1987.9.23)わけですから、文先生は「1976年のワシントン大会がなかったとするならば、いくらHCをつくろうとしてもつくられません」と断言しておられるわけです。
ゆえに「今まで(ワシントン大会前)はいくら自分たちでHCをつくろうと、一人一人が360軒を決めたとしても、天がそれを認めてやることができませんでした。それをいくらHCとしても、サタン主管内にあるので神の主管内に入ることはできませんでした」(「故郷に帰りましょう」1978.9.22)。
すなわち、HCとはワシントン大会の勝利を背景として、「天勝日」(1976.10.4)「天地勝利の日」(1977.2.23)天紀元年宣布による真の父母の世界的蕩減復帰の勝利基盤のもとに始められた摂理であるということができます。
そして、「今日私は、兄となったカイン世界と戦って長子権を復帰できる基盤を整えておきました。そのような木が地球上に現れてきたのです。それであなた方は枝の立場において、それを受け継がなければならないのです。接ぎ木されてこのような勝利的基盤を整えたという条件をつくらなければならないのです」(「地上天国基盤と霊界」1978.10.14)と語っておられますが、その勝利圏の相続のために私たちが立てるべき、ごくわずかな条件が「360軒HC伝道」なのです。
第二に、HCは6000年の歴史的蕩減復帰路程を聖徒たちをして完全に通過させる意味があります。復帰摂理歴史を見てみますと、個人基台はアダム家庭に見られる3人の子女であり、家庭基台はノア家庭の8人家族、氏族基台はヤコブ家庭の12子息、民族基台はモーセを中心とする120門徒ですが、それらすべてを包括するものとして360数が打ち出されています。
まず、360数は歴史性(時間性)を意味していると言えます。360日は陰暦から見れば1年を象徴しており、また36双は第一家庭(アダム家庭)の12人、第二家庭(ノア家庭)の12人、第三家庭(ヤコブ家庭)の12人が合わさった数であり、それらは旧約時代、新約時代、成約時代を象徴しており、ゆえに36双は6000年復帰歴史全体を表していますので、360軒伝道は、歴史的蕩減復帰を通過した条件となります。
次に、360数は世界性(空間性)をも意味しています。私一個人を中心として、360度の四方性を表しており、私を中心に360度の方向に向かって面積を拡大すれば、全世界がカバーされます。ゆえに360軒は地球(全人類)の表示、あるいは宇宙(万物)を表示しています。ですから、私たちが360軒を回ることによって神様を顕現させ、天使世界を顕現させ、万物を復帰し、世界人類を復帰したという、世界的蕩減路程を通過した条件となるのです。
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次回は、「ホームチャーチと復帰原理②」をお届けします。