家族の絆づくり 210
ペットを飼うと癒やされ元気になる!

ナビゲーター:阿部 美樹

ペットを通して笑顔が増える!
 「アニマルセラピー」という言葉があります。

 アニマルセラピーとは、犬や猫など動物との触れ合いでストレスを解消し癒やしを与えることによって、さまざまな病気の症状を改善することです。

 認知症やうつ病などの症状改善にも期待できるとして、医療や福祉などさまざまな分野で取り入れられています。

 また、一人暮らしのお年寄りはペットを飼うと幸福度が上がり、家族で飼った場合も笑顔が多くなり、家族のコミュニケーションが豊かになる効果があります。

 それは、脳内伝達物質であるドーパミンの分泌が増えて「楽しい」という感情になり、オキシトシンの分泌を通して、愛とつながりの癒やしの感情が高まるからです。

ペットを通して自己肯定感が高まる!
 ペットを飼うことによってさまざまな世話が必要になります。
 世話をすることでペットに必要とされる存在になります。ペットも世話をしてくれる人を慕い、世話をしてもらうことを喜びます。

 このように世話することで、自然と世話をする人の「自己肯定感」も上がります。
 ペットが生きていくためには自分が必要だという感覚が生まれ、生きていく意義を感じるようになります。

 愛されることも喜びですが、愛することの喜びはさらに大きいので幸せを感じるようになります。

 ペットとの触れ合いを通して前向きになります。
 「ペットと触れ合いたいから学校に行こう!」「犬と散歩したらリハビリを頑張ろう」など、前に進もうという意欲が与えられる場合もあります。

 このように、ペットを飼うとメンタル疾患が良くなる可能性が高いのです。

 動物を飼うことが面倒だったり、時間がなかったりする場合は、植物の世話をすることを通しても同様の効果が得られます。

 世話をすることで植物が芽を出したり、花を咲かせたりする様子を見るだけでもうれしくなります。

 鳥の場合、日の出と共に鳴くので、飼っている人も日の出と共に起きるようになり、昼夜逆転している生活が改善される場合もあります。

 神様が与えてくれた動物を通して心豊かな生活をつくり出してみましょう。