家族の絆づくり 209
人生を豊かにする三つの幸せ

ナビゲーター:阿部 美樹

「今日」は残りの人生のスタート
 過去を振り返り、「あれをしておけば良かった」「あれをしなければ良かった」と後悔することがあります。

 反省して教訓を心に刻むことは大切ですが、「後ろ向きの人生」になる可能性もあります。今、この瞬間を大切にして生き切ることの方が重要です。

 「今日という日は残りの人生のスタートの日」です。

 これから何をするか、どのように生きるかを考えて精いっぱい生きるなど、人生は自分の意識次第でいくらでも豊かにできるものです。

幸せを実現する二つのステップ
 そのためには、次の二つのステップが必要です。

 第1ステップは、「〜したい!」「〜になりたい!」という願望を明確にすることです。
 ゴールが明確になってこそスタートすることができるからです。

 第2ステップは、「〜します!」「〜になりたい!」と宣言して覚悟を決めることです。
 願望を明確にした後、「なんとかならないかな?」「誰かやってくれないかな?」という待ちの姿勢で時だけが過ぎることがあります。

 願望を実現するためには、「責任者は私自身である」という自覚が必要です。
 「私が〜します!」「私が〜になります!」という心定めをするならば、環境は付いてきて、幸せを実現することでしょう。

 人の幸せには、「してもらう幸せ」「できる幸せ」「してあげる幸せ」という三種類があります。

 「してもらう幸せ」ばかり求めると待ちの姿勢になります。それもうれしいのですが、何かができたり、それが人の役に立ったりすれば喜びはさらに大きなものになることでしょう。

 人生の幅を広げたり高めたりすることは大切です。
 「私が〜します!」「私が〜になります!」と宣言して、自分の個性を生かして、使い切ることで幸せを実現していきましょう。

(参考資料:人間学を学ぶ月刊誌『致知』202112月号)