2022.02.21 22:00
新・熱き祈祷のすすめ 53
アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。
松本 雄司・著
第九章 新しい時代の祈祷
3 氏族的メシヤ時代(家庭連合時代)の祈り(1)
1999年9月9日の「九・九節」と翌10日の「三・十節」の宣布によって、祈祷の歴史において大きな変化がありました。
「真の父母様の勝利圏を祝福により受け継いだ祝福家庭○○○○の名によってお祈りいたします。アーメン」と、各自の名前で祈ることが許されるようになったのです。これは本当に驚くべきことでした。
お父様は、何10年も前に、「そのうちに自分の名で祈ることができるようになる時が来るんだよ」と語っておられましたけれども、こんなに早く来るとは思いませんでした。何となく、祈るたびに何か畏れ多いような、恥ずかしいような気持ちすらしました。
先生は、もう道をすべて築いておきました。私のすべきことはすべてしました。蕩減(とうげん)復帰摂理を完結しておいて、第4次アダム圏を宣布しました。皆さんは、イエス様の名によって祈祷せず、真の父母の名によって祈祷しません。神様は後回しで、イエス様も後回しで、そして真の父母も後回しです。皆さんを前面に押し出すのです。誰の名によってお祈りするのですか?「真の父母様の勝利圏を祝福により受け継いだ祝福家庭誰それの名によって祈祷します」と言わなければなりません。(1999.11.4)
1999年9月14日午前7時45分(ニューヨーク時間)を期して次のように祈ることになりました。
祝福家庭の夫(または妻)は、「真の父母様の勝利圏を祝福により受け継いだ祝福家庭○○○○の名によってお祈りいたします。アーメン」と祈ります。
その子女が祈祷するときは、「真の父母様の勝利圏を祝福により受け継いだ祝福家庭○○○○の息子(娘)○○の名によってお祈りいたします。アーメン」
ただし、まだ祝福家庭でない食口は、従来どおり、「真の父母様のみ名によってお祈りいたします。アーメン」と祈りました。
①自分の名前で祈れるようになった理由
本来、堕落人間は、直接自分の名によって祈ることができませんでした。神様は、神の子たるキリストを仲保として捧げられた祈りを受け取ることができたのです。それが今、「私たちの名前で祈る」ことができるようになったということはどういうことなのでしょうか。それは「私たちがメシヤになった」ということを意味しているのです。
では、どのようなメシヤになったのでしょうか。「氏族的メシヤ」です。ただ祝福家庭になっただけで自動的にすぐその名によって祈れるのであれば、ずっと以前から祝福家庭はいましたから、その時点から祈ることができたはずです。しかし、祝福家庭ではあっても、「氏族的メシヤ」になるまでは、自分の名前で祈ることはできなかったのです。
②「真の父母様の勝利圏」とは何か
この場合の、「真の父母様の勝利圏」とは何かといいますと、真の父母様がその半生を通じて歩んでこられた、「縦横8段階の蕩減復帰路程の勝利圏」という無形の財産のことです。
僕(しもべ)の僕(しもべ)から、僕、養子、庶子、実子、母、父、神までの縦的八段階の心情復帰の道を、個人的復帰路程から出発して、家庭的、氏族的、民族的、国家的、世界的、天宙的路程と歩み、サタンを自然屈伏させて神様の解放までの横的八段階にわたってすべて歩みきって、人間として歩むべき蕩減復帰路程のすべてを歩み終えられた基準のことです。すべての段階で、アベルとして真の愛によってカインを自然屈伏させて、愛の勝利者として立たれたのです。1989年8月31日、アラスカにおいての「八定式」でその勝利が宣布されました。
③勝利圏相続の条件
私たちも天国に入籍する資格を得るには、真の父母様と同様に、縦横八段階の蕩減復帰路程を勝利しなければなりません。しかしながら、真の父母様は、我々が生涯かかっても同じ道を踏破することは容易ではないことを知っておられるがゆえに、唯一の方法として、私たちにその勝利圏を“相続させる”ことによって、私たちも縦横八段階を勝利した立場に立たせようとしてくださいました。
しかし、真の父母様の勝利圏を相続するためには、神もサタンも承認し得る最低限の本人自身の勝利基準が示されなければならず、それが、個人、家庭、氏族的路程までの3段階の蕩減復帰路程を勝利するという条件でした。
(続く)
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次回は、「氏族的メシヤ時代(家庭連合時代)の祈り(2)」をお届けします。