家族の絆づくり 207
頑張らない生き方のススメ

ナビゲーター:阿部 美樹

頑張らないと本当に幸せになれない?
 「頑張ってください」「頑張ります」というあいさつを頻繁にするように、「頑張る」ことも大切なことです。
 しかし、頑張らないと幸せになれないのでしょうか。
 現実は、頑張らなくても幸せになる人もいますし、頑張り過ぎて苦しんでいる人もいます。

 実は、頑張るかどうかよりも、無駄な努力をゼロにして最大の成果を発揮することの方が大切なのです。
 力ずくで頑張ることをやめて、肩の力を抜いて、一番楽な方法で結果を出す思考を身に付けた方がスマートで正しい生き方なのかもしれません。

 「楽をする」という言葉を聞くと、「悪いこと、ずるをすること」というイメージを持たれるかもしれませんが、実際は、楽をする生き方の方が効率的で有効な生き方です。

 例えば、仕事を効果的に進めていくために「戦略」を立てたりしますが、文字を見ると「戦いを略す」と書きます。

 無駄な戦いはできる限り省いて、労力を少なくして結果を出すことです。
 人生も同じです。真面目に頑張ったとしても成果が出なければ意味がありません。貴重なエネルギーと時間を有効に活用することです。

休みながら楽しく生きる!
 また、「重要なことには苦痛が伴う」「楽しいことは重要でない」と思い込んでいないでしょうか。
 「我慢して頑張る」よりも、「楽しく楽にできるやり方を探す」ことの方が幸せになります。将来のために我慢するよりも、一瞬一瞬を楽しく過ごす方が充実した生活になることでしょう。

 多くの人は、忙しい生活をすることが充実した生き方と思い込んでいます。
 一流の人は、「リラックスすることは大切だ」「休みは必ず必要だ」と考えます。何もしないでリラックスした方が頭がすっきりする、パフォーマンスが上がるといいます。
 何事もめりはりをつけた方が成果が上がります。

 本当に忙しいという人は、昼寝、瞑想(めいそう)、ボーとする時間を作るだけでも違ってくることでしょう。
 我慢して頑張ることをやめて、よく休みながら、楽をして効果的な成果を出せるように工夫して生きていきましょう。