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新 堕落性の構造 13

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

4 血気怒気について

◉怒りのパターンを見極める
 では、怒りの解決はあり得るのでしょうか。

 それは原理的にやれば、必ず解決できるようになっています。まずそのためには、怒りが人間に生じるようになった経路を知らなければなりません。前にも述べたように、怒りは人間が堕落する時、サタンを通して人間に入ってきた罪の一つです。だからサタンが存在することが、まず分からなければなりません。それについては、『原理講論』の堕落論の箇所に詳しく書いてありますので、御参照ください。

 四つの堕落性を発揮すると、サタンは人間に入ってきて罪を犯させるわけですが、とりわけ、この存在位置を離れる堕落性を発揮する時、怒りとなります。それを解決するには、自分より神に近い信仰者(アベルといいます)を通して信仰生活を行い、その条件でメシヤによって原罪を清算してもらうということになりますが、そのことはここでは詳しく論じる余裕がありませんので、別に譲ります。

 信仰生活を通しての解決は、まず怒りはパターンが決まっていることを見極めることです。ある人が怒りを感じることは決まっていて、それが繰り返し自分に現れます。だからそのことが自分にやってきたとき、それをグッとこらえて乗り越えることです。そうすればサタンが侵入できなくなり、主客を転倒して自分を失うことはありません。小さなことで一度乗り切ると、次はだんだん怒りの度合いも小さくなります。

 そして要は、より大きな価値観をもつことです。人生とか宇宙について、豊かな深い価値を知ることです。根本はこの世界を創造した神を知り、神の心情に立つこと以外に解決の道はありません。サタンを退けて、神と一体になるにつれて怒りは消えていきます。

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 次回は、「どケチぶり様々」をお届けします。


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