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霊界の実相と地上生活(21)
天国/相対性原理と天国理想郷

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第一部 霊界の実相と地上生活
第三章 原理から見た霊界の暮らし
五 天国理想と天国の関門

李相軒先生

天国
 天国は、神様の子女であることを認められた者たちが集まった所です。彼らが天国の主人です。天国の実現は、自分の思いと行動が、ただ自分のためのものではなく、「ために生きる人生」を生きようとする思想を持った者たちによりなされるのです。天国では、どんなことをするのでしょうか。誰かのために、あるいは誰かのゆえに行うのではなく、自らの謙虚な姿で行動する所であり、行動の発露が生じる所なのです。

 天国には、囲いがあるでしょうか。「来い」と言う者がいたり、「行け」と言う者がいる所ではないのです。誰かが命令する所ではなく、自ら神様の息遣いを知って行動する所なのです。天国には階層がありません。誰が高いとか、誰が低いなど、目上の人、目下の人が特にないのです。ここは、最高と最低の階層をいうのではありません。最高の位置にいる者も、最低の位置にいる者も、互いに愛する心で一つになっているために、地上のように、目上の人に対して手をもむような目下の人のもの悲しい姿はありません。それゆえ、天国の理想を成した者は、神様の理想を知って行動し、本質的な神様の深いみ旨を悟って暮らしていく者です。また、霊界の法は大変厳格です。コンピューターの精密さのように検閲は厳しいものです。ですから地上で天国の理想郷を眺めて暮らすことを努力しなければなりません。

相対性原理と天国理想郷
 相対性原理の理論は、授受作用の原理により説明することができます。授受作用の本来の意味は、よく授けよく受けることだけがすべてではなく、誰を中心として与えて受けるかが根本であることを知るべきです。主体と対象が、互いに自分の位置で、自分の理想だけを追求してはいけません。授受の回路を通じて、根本の力の主人公が追求する理想に向かっていくとき、それがすなわち、神様に向かう天国理想の正しい道案内であることを悟らなければなりません。

 相対性原理の主体的力は、対象に向かうとき生じ、対象の力は主体に向かうとき生じるのです。この二つの力は、神様に向かってまっすぐに進んでいこうとする相対性原理の基本になる力であり、根本の力なので、天国の理想郷は、相対性原理が実現された本郷であるといえます。

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 次回は、「天国の関門」をお届けします。


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