家族の絆づくり 203
三つのホルモンで幸福実現

ナビゲーター:阿部 美樹

「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」というホルモン
 幸せを感じているとき、「幸せホルモン」が分泌されています。種類はさまざまですが、大きく分けると三つあります。
 「セロトニン」と「オキシトシン」と「ドーパミン」です。

 第1の「セロトニン的幸福」とは、気分が爽やかで心が晴れ晴れとした「心身が健康」な状態の幸せです。

 心が前向きでポジティブに物事を捉えるので、行動も積極的になることでしょう。
 その反対が、うつ病患者のような状態です。気分がどんよりして何もしたくない、体もだるいし、起きたくない、非常につらい状態です。

 第2の「オキシトシン的幸福」とは、人とのコミュニケーションを通して関係性が密接になり「つながりを感じる」状態の幸せです。

 オキシトシンは、夫婦が会話したりハグしたりするとき、子供と会話したり抱っこしたり一緒に遊んだりするとき、ペットと触れ合っているときなどに出てくるホルモンです。

 オキシトシン的幸福の逆の状態は、「孤独」な状態です。「自分を気遣ってくれる人がいない」「自分は一人ぼっちだ…」という気持ちです。

三つの幸福(感)には「順番」があった!
 第3の「ドーパミン的幸福」とは、学業的成功、経済的成功、目標達成など、「成功や達成」で感じる幸せです。

 そのような興奮や高揚感があったときはドーパミンが出てきます。しかしパチンコで当たったり、お酒を飲んで気持ちが良くなったりしたときも出てくるので、アルコール依存症、パチンコ依存症に気を付けなければなりません。

 このように三つの幸福(感)がありますが、多くの人は第3のドーパミン的幸福であるお金、地位、名誉を先に求めて失敗します。

 三大祝福には「個性完成」「家庭完成」「主管性完成」という順番があるように、「心身の健康」「愛の豊かさ」「万物の豊かさ」という順番で積み上げることが大切です。

 一生懸命に仕事ばかり頑張ってしまって、健康を害して、人間関係が壊れてしまう人が多くいます。
 「健康」と「つながりの幸福」を最初に一生懸命に目指してみましょう。それこそが最も幸せになる秘訣(ひけつ)です。