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霊界の実相と地上生活(19)
堕落性/重生

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第一部 霊界の実相と地上生活
第三章 原理から見た霊界の暮らし
三 堕落性と重生

李相軒先生

堕落性
 堕落性とは、神様が本来願われる原理軌道から脱線した心的状態から生じる性質をいいます。ところで、どのようにすれば、人間はこの堕落性を脱いで、本来の原理軌道を再び回復することができるでしょうか? 神様が、我々人間を何の理由も条件もなく愛されるのは、本来、子供であるためです。人間が、本来神様が願われた軌道から脱線したのなら、本来どおりに再び帰ることにより、子供の立場で訪ねていかなければなりません。したがって、本然の立場を取り戻すためには、ある条件がなくてはなりません。

 人間は、神様の子女としてつくられましたが、本軌道から離脱することによって、もう一人の主人に仕えるようになりました。二人の主人に対している人間は、神様が主人であることを完全に悟らなければなりません。すなわち、二人の主人を相手にする立場を分立し清算した後、神様の懐に帰ってきてこそ、完全復帰になるのです。

重生
 完全復帰とは、それほど易しいものではありません。既に原理軌道から脱線することにより、神様の子供の立場から離れた人間には、堕落の血が流れているので、その血統を整理しなくてはいけないのです。すなわち、人間は、再び生まれなければなりません。ところで、生まれ変わるためには、重生の価値基準を知らなければなりません。その重生の価値を深く説明するなら、汚れた自分の血統を完全に聖別したのち、神様の愛を伝授されなければならないのです。再び生まれなければならないということです。

 再び生まれるためには、既に生まれた自分の霊肉が、母の腹中に再び入って出てこなければならないという結論ですが、それこそ蜃気楼(しんきろう)のような冗談ではないかと思うかもしれません。しかし、原理的に見るとき、我々人間は、小さい価値の蕩減(とうげん)条件を立てて、神様の前に(再び生まれたという立場で)出ることができます。そのためには、仲保者がいなければならないのです。

 その仲保者が真の父母様であられます。人間は、真の父母様を通じないで神様の前に出ていくことができる条件がありません。したがって、堕落性は真の父母様を通じてのみ脱ぐことができ、人間は真の父母様を通じて、神的な価値基準の本来の軌道に立って、子供として登場することができるのです。

 我々はサタンから堕落性を受けましたが、自分自らの努力だけで堕落性を脱ぐということは、誤った考えです。真の父母様から受けた祝福の価値を悟り、み言(ことば)を信じ実践するようになるとき、初めて堕落性を脱いでいくことが可能になります。それゆえ、祝福の価値基準は、いろいろなみ旨を内包しています。真の父母の価値もまた、驚くべき事実です。そのことを、この国、霊界に来て初めて深く悟るようになるのです。

1997728日)

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 次回は、「四位基台/天上天下の真の父母様」をお届けします。


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