2021.12.13 17:00
ファミリーサポートコーチング講座
「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。
第46回「意識の6段階(ニューロロジカル・レベル)」について
ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)
今回は、「意識の6段階(ニューロロジカル・レベル)」についてお伝えします。
【意識レベルを体系化したモデル】
ロバート・ディルツ氏は、人間の意識をニューロロジカル・レベルと呼ばれる6段階に分類しました。
最も下位のレベルである「環境」から「行動」「能力」「信念・価値観」「自己認識」「自分を超えた存在」とレベルが上がるほど、その人の本質的な要素が強くなります。
また、上位のレベルである自己認識や価値観が変化することで能力の向上や行動変容を生み出しやすくなると考えられます。
【環境→行動→能力】
最も下位レベルの「環境」は、英語ではWhenやWhereなど日々の生活の外的な側面に関する内容です。「今日は良い天気」「故郷は〇〇県」「わが家は何人家族」「職場はこんな感じ」などです。話の入口として扱いやすい話題です。
「行動」は、英語ではWhatに該当し「散歩します」「食べます」「会いに行きます」「音楽を聴きます」「勉強します」など自分の行動です。
「能力」は、英語ではHowに該当し、どのようにそれをするのかという能力面になります。「1時間かけて」「素早く」「〇〇検定一級」「ダンスが上手」などです。
【信念・価値観、自己認識】
「信念・価値観」は、英語ではWhyに該当し「なぜそれをするのか」など本人が大切にしている価値観や信念です。「儲かるから」「格好いいから」「自分の成長のため」「人として正しいと思うから」「皆に喜んでもらいたい」などです。
「自己認識」は、英語ではWhoに該当し「私は誰」というアイデンティティを指すレベルです。私の使命や生きる目的という要素に関連してきます。複数のアイデンティティを場面によって使い分けることがあります。
【自分を超えた存在】
「自分を超えた存在」は、英語ではFor what, For whom(何のため、誰のため)に該当し、「家族のため」「会社のため」など自分以外の存在とのつながりを意識するレベルです。「世のため・人のため」「お天道様が見ている」「宇宙の神秘」「神仏によって守られている」「共同体感覚」などです。
【上位レベルが下位レベルに影響】
「私はこれをするために生まれてきた」という「自己認識」が確立されると、生きていくための指針となるべき「価値観」が確立しそのために必要な「能力」を身に付け、ふさわしい生活習慣「行動」が生まれ、その目的を中心とした「環境」が備わることになります。上位レベルが下位レベルに与える影響が大きいということです。
一般的なコーチングでは、最上位のレベル「自分を超えた存在」を扱いません。FSコーチングでは、創造本性と潜在能力を引き出し自発的な行動を促すので「自分を超えた存在」である天の父母様(神様)、真の父母様を意識するレベルをも扱います。
コーチはクライアントの本来の姿、理想の状態などにアクセスしていきます。そして、クライアントがこれらに気付いたら、悩みや課題の解決、具体的な方法や手段など自分で答えを見つけるようになります。
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次回は、FSコーチングのセッションを受けた20代女性の感想をお届けします。
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