2021.12.08 17:00
家族の絆づくり 197
「拡張話法」で誰もが話し上手に!
ナビゲーター:阿部 美樹
「感嘆・反復」で広げる
『人は話し方が9割』(すばる舎 永松茂久・著)という本があります。2021年上半期ビジネス書ランキングで1位になったベストセラー本です。
話すことが苦手だという人も、少しの工夫をするだけでガラッと変わります。
皆から好かれる人、話し方が上手な人は特徴があるといいます。その一つが「拡張話法」です。話を円滑にする五つのテクニックです。
第一は、相手の話に感銘したときの「感嘆」です。
「へー!」「ほー!」「えー?」「そーなんですかー!!」と、言葉を長く伸ばしたり、言葉の最後に絵文字を付けるような感覚で感情を込めることです。
第二は、相手の話を繰り返す「反復」です。
「昨日、スキーに行ったんです」という言葉に対して、「へー! スキーですか」と返すこと、「最近、ジョギングを始めたんです」という言葉に対して、「わー、ジョギングですか。いいですね!」と繰り返して返すことです。
「共感・称賛・質問」で広げる
第三は、相手の話に感情を込めて理解を示す「共感」です。
「大変でしたね」「良かったですね」「つらかったですね」など、相手の感情に寄り添う言葉です。その時、相手の話に深くうなずき、相手と同じ表情をしながら、時には勢いよく、時には静かに話します。
第四は、相手を褒める「称賛」です。
「すごいですね!」「すてきですね!」「さすがだね!」という言葉に思いっきり感情を乗せて伝えます。このように肯定的なリアクションをすることで、相手は安心して、さらに話をしたくなります。
第五は、相手を中心に話を展開していくために、その後を追い掛けて聞いていく「質問」です。
「それからどうなったんですか?」「今は大丈夫ですか?」「つらくないですか?」など、いいタイミングで質問が入ると自然に話を展開することができます。
このように、「感嘆」「反復」「共感」「称賛」「質問」を心掛けて実践してみましょう。