2021.12.01 17:00
家族の絆づくり 196
心の器を決定する三つのポイント
ナビゲーター:阿部 美樹
努力よりも心の器
年収300万円の人と年収3億円の人とでは100倍の差がありますが、100倍多く努力して働いているのではありません。
一概には言えませんが、3億円を稼ぐ人は、働き者というよりも物事を大きく考えられる心の器が大きいのではないでしょうか。
心の器の大きさは、生まれつきということもある程度ありますが、誰もが心を磨くことを通して変えることができます。
今回は、心の器を大きくする三つのポイントをお伝えします。
第一のポイントは、「志の高さ」を高めることです。
「何をしたいのか?」「どうなりたいのか?」というゴールを描いてから取り組むことです。凡人は足元ばかり見て、「今より良くなりたい!」と努力していますが、現状からのスタートをしますから飛躍はできません。大きな夢を持ちましょう。
億万長者になり豪邸に住みたいなど、自分が幸せになりたいという夢は「野心」です。それよりも、「社会を明るくしたい」「周りの人を幸せにしたい」など、周りの人も幸せにする夢こそ「志」になります。
心の高さ、長さ、深さを極める
第二のポイントは、「時間軸の長さ」です。
今日のことだけ、今月のことだけ考えて生きる人には、大きな変化はありません。一年先を目指し、3年先を、10年先を考えて準備する人は考えることも、やることも違います。
時間軸の長い人は「未来から現在を考える」という逆算発想をします。的確にやるべき効果的なことを積み重ねることができます。
第三のポイントは、「考え方の深さ」です。
普遍的な価値観がしっかりしている人は、目先の変化があっても動じません。価値観に基づき、「自分らしさ」を大切にして、「納得すること」を選択しますので、慌てず判断して行動します。
考え方の深い人は、全ての人から好かれようとしません。無理に相手に合わせようとしません。自分を理解してくれる人との関係を深めて物事を進めていきます。そして、考えが深い人は、自分の考えが絶対だとは思いません。「素直に学ぶ」という姿勢があり、より良いものを取り入れたり、自分を高めようとしたりします。
このような心の「高さ」「長さ」「深さ」を極めていきましょう。