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家族の絆づくり 195
ラストスパート型とスタートダッシュ型の違い

ナビゲーター:阿部 美樹

「知る」と「する」の間の時間が違う
 仕事においても、人生においても一流と二流の違いは「時間の使い方」です。
 一流の人は「とにかく早くやる特徴」があり、二流の人は「考えている時間が長い特徴」があります。

 「知る」ことは早い人も遅い人も同じです。しかし、「知る」と「する」の間の時間が違います。「知っている」と「やっている」は全然違います。知ったらすぐにやる、これが大切なポイントです。

 遅い人は「早さ」よりも「質」を大事にしていますが、案外そのような人は一流になれません。なぜかというと、質というのは「たくさんやること」「早くやること」、すなわち「量」から生まれてくることが多いからです。

 人には皆等しく1日24時間が与えられています。
 大切なことは「時間の使い方」です。長時間かけるのではなく、「いかに工夫して短時間で終わらせるか?」「限られた時間をどう使うか?」を考えることです。

 一流の人はスピードが速く余裕があります。二流の人はスピードが遅く余裕がありません。仕事も勉強も最後にやる「ラストスパート型」から最初にやる「スタートダッシュ型」になりましょう。

時間が遅れる人は信用されない
 スポーツの世界は、0.1秒差で勝ったり、負けたりします。選手たちは0.1秒をいかに詰めるかに勝負をかけています。

 交通事故も一瞬の脇見運転やブレーキの踏み遅れで起こります。まさに0.1秒の差で決まります。電車も一瞬の時間の差で、電車に乗り遅れたり間に合ったりします。

 ビジネスの世界でも、良いアイデアがあったとしても、先にやった人が成功します。まさに、チャンスは早い者勝ちということです。

 人間関係も約束の時間を守るか守らないかで判断されることが多いものです。何事も遅れる人は、「間違いたくない」「失敗したくない」と意識するので遅くなります。
 それよりも、間違えたら直せばいいと割り切ればよいのではないでしょうか。間違いは失敗ではなく、学びとして捉えることができます。間違えることよりも、遅れることの方が信用を失うことになります。