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霊界の実相と地上生活(13)
地上人を通じた霊人たちの活動②

 36家庭の李相軒先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第一部 霊界の実相と地上生活
第二章 霊界で見た暮らしと地上生活
八 地上人を通じた霊人たちの活動

地上人と霊人との関係
 ここで、地上人と霊人との関係を調べてみましょう。

 地上人と霊人の関係は、まるで針と糸の関係のようです。すなわち、地上人と霊人の関係は、心と体の関係と同じです。また、地上人と霊人の関係は、夫婦の間のように、引き離そうとしても、引き離すことができない一体の関係を持っています。ゆえに、地上人は、肉体を持って生きる時、すなわち、地上生活をする間、正しく暮らすべきなのは、当然の道理です。

 しかし、そのように暮らせなかったことを悟るのは、大抵肉体を既に失ってしまい霊人になってからです。肉体を持って、地上にいる時、永遠の世界の準備をし、整理しながら、その日その日を正しく暮らすべきだということです。

 既に肉体を失ってしまった霊人のために、地上にいる後孫は、どのようにすべきでしょうか。地上から霊人のために祈ってあげてこそ、霊界にいる先祖の位置が良くなるのです。今日、真の父母様が我々に氏族的メシヤになれと命令されたのは、大変な特赦です。自分の名によって、自分の先祖たちのために祈って、救い出すことができるということは、大変な恩赦であり、特赦です。それゆえ、先祖たちのために祈り、平安な位置に安着させてあげることで、自分の地上生活が平安になるのです。ですから、自分の先祖たちの救いは、自分がするのが当然です。真の父母様が霊界に行かれてなされる苦労を少なくしてさしあげる道であることを心にとどめ、肉体を持った者として、地上生活をしっかりと締めくくらなければなりません。自分の先祖たちの救いのために、氏族的メシヤの使命をすべきなのは当然です。霊人たちの特赦の道になるのです。

 「霊界人と地上人との関係において、霊界の良い位置にいる、何の困難もない霊人も、地上人の助けや、恵沢や、祈祷が必要ですか?」と李相軒(イ・サンホン)院長に聞くと、「人間は、霊人体と肉身という二重構造でできているので、肉体を失った者は霊界で、肉体を持った者は地上で生きていくのが原則です。ところで、地上人に信号を送るのは、その理由があるのです。血統という縁のために、良いことに信号を送ったり、悪いことに送ったりします。地上人は、これを原理的によく分別すべきであり、霊人たちは、地上人たちを混乱させてはいけません。血統の問題は、神様が干渉しない場合が多いので、我々人間は、神様の神霊によって生まれ変わってこそ、正しい暮らしになるのです」とお答えになりました。

地上人と霊人との一致点
 地上人は肉身を持っていますが、思いどおりにできない場合が多いのです。霊人たちは肉身を失いましたが、自分のいる所では自由なのです(自由な所は霊人体の位置によって異なります)。地上人は、肉身を持っていますが、すべてが限定された生活です。しかし、霊人たちは、肉身はないが、無限の世界で活動します。また、地上人は、肉身を持っていますが、そこが永遠の居所にはなれません。霊人たちは、肉身はありませんが、永遠の居所に落ち着いています。このように、地上人と霊人の間の対比点を挙げれば無限に多いのです。

 ここで地上人と霊人の間の一致点を調べてみましょう。

 霊人たちの生活は、すべて肉身を持たず、霊人体だけを持っているために、霊人体の成長をなすことができません。では、肉身と霊人体の結実は、どのようにすれば完全な実を結ぶことができるでしょうか。地上生活において肉身と霊人体が分離する前に、地上での暮らしをよく締めくくってこそ、完全な実を結ぶようになるのです。

 ところで、霊人体がよく熟さないまま霊界に来るようになれば、問題が生じます。したがって、それを解決するために、先祖と後孫との関係は複雑になるのです。それゆえ、我々の地上の暮らしが、どれほど貴重なものかということを、もう一度肝に銘じなければなりません。

 神様が備えてくださった霊界の美しい邸宅で、永遠に暮らすためには、肉身を中心とした肉体の成長だけの人生を目標として暮らしてはいけません。霊肉間における完全な成長をなし、実を結んで、霊人体を完成させる結実の季節を喜んで迎える地上人の暮らしになることを願います。

199777日)

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 次回は、「神様の愛の形態①」をお届けします。


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