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霊界の実相と地上生活(12)
地上人を通じた霊人たちの活動①

 36家庭の李相軒先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第一部 霊界の実相と地上生活
第二章 霊界で見た暮らしと地上生活
八 地上人を通じた霊人たちの活動

地上人に対する霊人たちの協助
 霊界にいる霊人たちは、地上人の協助なしには、自分の現在いる位置から発展できません。すなわち、霊人たちは、地上にいる時の自分の人生の基準によって、霊界で永遠に暮らすのです。したがって、霊人たちは、地上にいる時に犯した罪を清算できなければ、霊界で永遠にその刑罰を受けて生きていくようになっています。

 例えば、地上で人を殺した人が霊界に来れば、霊界では恐ろしく、残忍な刑罰があります。すなわち、刃物で人を殺した者は、自分が刃物に刺されており、銃で人を殺した者は、自分の心臓に銃弾が撃ち込まれています。また、石で人を打ち殺した者は、自分に石が当たって目玉が抜け落ちて、血のあざができたままでいます。足で人を踏み殺した者は、自分が足で踏まれて、そのままうつ伏せになっています。また、薬で人を殺した者は、自分が血を吐いて倒れており、斧(おの)や鎌で人を殺した者は、その凶器が自分の胸にそのまま刺さっているのです。

 霊人たちの中には、地上での自分の人生の姿を隠そうと努力する者もいますが、努力しても、隠せるものでは絶対ないのです。また、霊人たちが、地上生活を清算しようとしても、それもまた、思いどおりにいかないのです。多くの霊人たちは、現在よりもっとよく生きようとしますが、それもまた、願いどおりにはなりません。

 霊人たちは、地上を恋しがり、犯した罪を免れるために、あらゆることをしても、一度入力されたものは消えないのです。霊人たちは、みな一様に、地上で罪を犯したことを隠したり、消すのを願い、人に見られるのを恥ずかしがりますが、それを消して隠そうとしている姿まで見えるから、さらに悲惨です。

霊人たちはどのように協助するか
 霊人たちは、地上人を通じなければ、現在の自分の位置から解放され、苦痛を免れることはできません。また、犯した罪を清算することもできません。そのために、自分の暮らしていた所に必ず訪ねていくのです。自分の後孫や関係のあった人を訪ねていって、信号を送り続けます。しかし、地上人がそれに気づかないために、家庭に病人が出たり、災難が起きたり、交通事故が起きたり、いろいろな異変が起きるのです。その原因が分かって、後孫たちが彼のために祈ったり、贖罪(しょくざい)条件を立てたりすれば、その功労の恵沢を受けて、自分のいる所から少し昇進するようになるのです。

 ところで、後孫たちが全く気づかなければ、続けて事故が起きて死んだり、また事件が勃発して問題になったりすることが多くなります。それゆえ、信仰的に問題がないのに、大小の事件が連続的に起きる家庭は、間違いなく先祖に複雑な問題があると見るべきであり、祈祷などを通じて信仰的に解決するのが、最も早い方法です。

 その時、心霊基準が低い占い師が解決しようとしても、霊界にいる霊人は、一時的に慰められるだけで、苦痛は根本的には解決されません。霊魂は慰安され、しばし静かになりますが、時間がたてば同じことです。それが神様を知る者と、知らない者との大きな差です。霊人たちは、地上人の助けなしには、自分の位置でいくら身もだえしても解決する方法がないために、霊人の苦痛がひどいほど、地上の後孫たちの暮らしは難しくなります。霊人たちは、霊界で地上人の協助を受けるために、いろいろな方法を用いて、地上の後孫たちを訪ねてきますが、地上の後孫たちが解決する方法を知らないために、だんだん家運が傾き、行く道が難しくなるなどの困難が繰り返されるのです。

 地上人の助けで昇進する霊人たちは、現在の自分の位置からもっとましな位置に移っていくので、自分の暮らしが楽になり、地上にいる後孫たちの暮らしもまた平和になります。

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 次回は、「地上人を通じた霊人たちの活動②」をお届けします。


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