心安らぐ清らかな音色~癒やしのオルゴール聖歌
24回「召されし身」

 清らかな聖歌がオルゴール風にアレンジされました。
 祈祷用、睡眠用、作業用BGMにはもちろん、心を落ち着かせたいときや疲れたとき、胎教にもぴったりなコンテンツです。

 今回の曲目は、聖歌31番「召されし身」です。

 聖歌31番「召されし身」は、韓国のキリスト教会で昔から歌われている既存の讃美歌です。

 作詞者はキリスト教神学校の教授でもあった李浩雲(イ・ホウン)牧師、作曲者は韓国キリスト教の代表的な作曲家である朴在勲(パク・ジェフン)牧師です。

 1949年にアメリカへ留学した李浩雲牧師が書いた手紙に、この詩が書かれていたそうです。詩に込められた主への献身に感動した朴在勲牧師が曲を付け、「召されし身」が作られました。

 朴在勲牧師はこの詩を読んだ時のことを次のように話しています。

 「読めば読むほど喜びと感謝が私の霊魂に打ち寄せるのを感じ、感謝の祈祷をささげました」

 この歌は、召命に感謝し忠誠を尽くそうという激励と献身の讃美歌であり、キリスト教の伝道会や献身礼拝、神学校の卒業式など多くの場で歌われてきました。

 なお「召されし身」の曲は二編あり、世界平和統一家庭連合では朴在勲牧師が作曲した曲、キリスト教会では韓国音楽協会の初代理事長を務めた李宥善(イ・ユソン)氏が1967年に新たに作曲した曲で歌っています。

 朴在勲牧師の曲は重みがあり落ち着いた曲調で、李宥善氏の曲は軽快な曲調です。曲の雰囲気は大きく変わりますが、どちらも召命意識と熱い献身の心情を鼓舞してくれる讃美歌です。

(参照:シリーズ聖歌 27 聖歌 第一部 31番「召されし身」

 また、今回の背景画像はカタバミの花。ハート形の葉っぱは、誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか。

 こちらの花言葉は「喜び」、そして「輝く心」です。

 カタバミはスペインやフランスでは「ハレルヤ」と呼ばれています。これは復活祭の時期にカタバミの花が咲きだすことが由来のようで、そこから「喜び」という花言葉になったといいます。

 また日本ではかつて、真ちゅうの仏具や鉄製の鏡をカタバミで磨いていたといわれています。そのことから、「輝く心」という花言葉がついたそうです。
 意外にも、昔から宗教と関係のあった植物だったのですね。

 今回の聖歌31番の歌詞を見た時、苦しみも悲しみも、全てを「喜び」でささげる信仰者の姿が浮かびました。ひたむきに天のために行かんとするその無私の精神は、まさに「輝く心」であり、カタバミの花言葉がぴったりです。

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画像素材:PIXTA