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家族の絆づくり 193
結果を求めず結果を出す一流のリーダー

ナビゲーター:阿部 美樹

「押し出す力」と「引き出す力」
 カリスマ性のある優秀なリーダーと言えば、自分自身が実績を出せる人であり、部下に対しても実績を出せるように導ける人でしょう。

 イメージとしては、声も大きく、誰に対しても理論的な説明をするなど、説得力や感化力が高く、押しの強いリーダーと考える傾向があります。
 しかし押しの強さという「押し出す力」ではなく、相手の能力や可能性、アイデアを「引き出す力」があってこそ、本物のリーダーではないでしょうか。

 二流のリーダーは、「メンバーに成果を出させること」こそリーダーの役割であると考えます。
 一方、一流のリーダーは「リーダーとはメンバーを成長させること、幸せにしてあげること」が役割であると考えます。一流の人とは、結果よりもプロセスや成長に注目しているようです。

結果を求める人は結果が出せない
 結果ばかりを求める人は結果を出せず、成長を求める人は結果を出すようになります。そう考えると、「結果を求めないで結果を引き出せる人」こそ一流のリーダーと言えるでしょう。

 では、そのような一流のリーダーはどのような意識で生活しているでしょうか。相手の喜ぶこと、相手の幸せにつながること、相手の成長につながることに関心を持ちます。

 一流のリーダーは、相手に与えることにフォーカスして、支援しようとします。無理に干渉するのではなく、信じて寄り添う姿勢です。そして、メンバーのやる気を高めるために、メンバーのワクワクする心を大切にします。

 ワクワクするような目標を共有できたら、モチベーションの高い組織となり、絆が築かれていきます。
 家庭においても、結果や実績ばかりに目を向けるのではなく、成長や喜び、幸せに関心を寄せていきましょう。