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中和新聞セレクト Vol.2
真の父母様の平和思想~地球的危機克服の道

 統一運動の情報から国内外のニュース、各種講座に至るまで、さまざまなコンテンツを毎週2回(火、金)配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第2弾は「真の父母様の平和思想~地球的危機克服の道」(ナビゲーター:稲森一郎氏)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』2015年10月~2017年5月に全14回で配信されたシリーズです。

第8回 青年は未来を創造する真の愛実践の主役〈1〉

(中和新聞 2016年8月2日 通巻883号より)

 本シリーズでは、人類が直面している様々な地球的規模の問題にスポットを当てながら、その問題点の本質を解説するとともに、真の父母様(文鮮明先生・韓鶴子先生御夫妻)の平和思想に基づいて確かな方向性を提示します。今回は「青年は未来を創造する真の愛実践の主役」(全2回)の1回目です。

▲第3回YFWP世界会議で、創設者として基調講演をされる文鮮明先生(1997年11月28日、米国・ワシントンDC)

■世界の青少年が直面する深刻な危機と惨状
 厚生労働省の「人口動態統計の年間推計」(2015年1月1日発表)によれば、日本の離婚率は「1.80」、婚姻率は「5.1」となっています。この両者の数値の比率から、およそ3組に1組が離婚していることが分かります。

 参考までに、米国は婚姻率「6.8」、離婚率「3.60」(2011年度米国政府データ)で、約2組に1組が離婚しています。ちなみに国連データ(2011年度版)によると、離婚率のトップはロシア「4.7」、2位がベラルーシ「4.1」。米国をさらに上回っています。

 ロシア、欧米、日本など世界に広がる離婚の代償は、間違いなく、その子供たちが背負うことになります。

 人格や行動、心理的発達、情緒などの精神障害、精神疾患の傷を負った子供たちが、離婚問題を中心とする世界的な家庭崩壊の中で増加していく傾向を否定することができません。離婚の増大に起因する家庭崩壊と青少年の倫理的危機が背中合わせになっています。

 10代の少女たちの妊娠や青少年のいじめと自殺、児童虐待、麻薬(薬物汚染)、暴力、テロ、若者の性感染症の増加、エイズ、同性愛など、現代の若年層が抱える社会問題は多く、かつ深刻なのです。

 その根底には、大人たち夫婦の不和、不倫、子供の養育への責任感の欠如、あるいは放棄、別居、離婚などの家庭崩壊の問題が、少なからず関係しているとの認識をもたざるを得ません。

 家族の絆が失われ、家庭崩壊が起きるところには、必ず青少年問題が待ち受けていると言っても過言ではありません。家庭問題と社会問題の写し鏡になってしまうのが、その影響を受けやすい若者たちが引き起こす青少年問題だと言えるのです。

■青少年問題の解決なくして、国と世界の未来もない
 青少年を正しく導く力はどこにあるのでしょうか。まずは「家庭」、次に「学校」、そして「社会」と考えることができます。

 家庭の重要性について真のお母様は、「家庭は、子女の内的成長に決定的な要素を提供します。子女の基本的な性稟と生活態度は、家庭で形成されるのです」(『平和経』・「理想家庭と平和世界」539頁、1995年8月23日、韓国)と語っておられます。

 さらに、「子女の目に映った父母の生活、特に愛の関係は、その子女の情緒生活に決定的な影響を与えます。…家庭で父母がすべき心情(情緒)教育と規範教育が重要です。この人生の根本教育は、父母が家庭を土台にしてこそ可能です」(同539頁)と語られるなど、真の父母様の平和思想によって明確に示されています。

 つまり青少年問題の解決策は、一義的には家庭にあることです。すなわち、「父母の愛の関係(円満な夫婦の姿)」「父母が行う心情教育と規範教育」が最も重要であることが指摘されているのです。

 結論として「人生の根本教育」は、「家庭を土台として行われる父母の教育の責務が大きい」ことが明言され、真の父母様の平和思想の揺るぎない核心が示されています。

 今日、世界に広がる家庭崩壊の現実は、正に青少年を人間らしく育てることができず、倫理崩壊の惨状を招いた証左となっているわけです。

 理想家庭を作り上げるための懸命な努力と投入が、健全な青少年を育て上げ、国と世界の未来を開くことになるという結論です。

■真の家庭と国家と世界のための青年
 第3回「世界平和青年連合(YFWP)」世界大会で真の父母様は、「青年は真の愛実践の主役」と題して基調講演をされました。

 「青年の理想と情熱が現実的に展開されるところは、真の家庭の上に立った国です。そのため、国家の評価は、政治、経済、軍事力、または文化力に基づいて行われるのではありません。正に家庭では孝子、国家では忠臣となるような青年の精神と愛国の衷情によって行われるのです。青年は芽であり、芽が枯れた木は未来がないのです」(同1022頁、1997年11月28日、米国)

 この内容は、孝子、忠臣、愛国者の心情をもった青年たちが、「真の家庭と国家と世界のための青年」であり、そのような青年たちこそ、未来を開く美しい「芽」であるとするものです。

 これ以上の理想的な青年像はないほどに、力強い激励の言葉によって、あるべき青年像を示唆されたのです。

 1994年7月26日の米国・ワシントンにおける創設以来、世界に広がるYFWPでは、「真の家庭と国家と世界のための青年」として、真の愛の実践活動が展開されてきました。

 現在、真摯に真の愛の平和世界を希求するYFWPのメンバーたちは、多くの青年たちが陥っていく誘惑や世俗主義的な快楽を乗り越え、各国において、地域社会や国が求め、世界が求める様々な奉仕活動に率先して取り組んでいます。そして、社会や国を変え、世界を変える活動を積み上げているのです。

 正に「青年は未来を創造する真の愛実践の主役である」という、真の父母様の平和思想に合致した生き方に挑戦し続けているのです。

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 次回は、「青年は未来を創造する真の愛実践の主役〈2〉」をお届けします。

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