ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

第38回「サブモダリティチェンジ」について

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

【五感の構成要素:サブモダリティ】
 NLP(神経言語プログラミング)では、五感を視覚(V:Visual)、聴覚(A:Auditory)、身体感覚(K:Kinesthetic 触覚、味覚、嗅覚など)と捉えてVAK(ヴィ・エー・ケイ)と呼びます。そしてそれぞれの感覚には構成要素(サブモダリティ)があります。

 視覚でいえば、「カラーか、モノクロか」「明るさ」「距離」「見える場所」「ピント」「動画か、静止画か」「動きが速いか、遅いか」「コントラストの強弱」「立体か、平面か」「自分はそこにいるか、外にいるか」「見る角度」といった項目などがあります。

 聴覚でいえば、「聞こえる場所、角度」「音はうるさい、静か」「高い、低い」「スピードは速いか、遅いか」「音色」「音質」「途切れるか、滑らかか」。

 身体感覚でいえば、「感じる場所」「感じる形」「重い、軽い」「圧力」「温度」「振動」などがサブモダリティです。

 そして、このサブモダリティを変えることで、苦手意識や陰の感情、可能性を制限する思い込みを変化させることができます。
 これがサブモダリティチェンジです。

【トラウマを解放する】
 目の前で知人が土砂に流されて帰らぬ人となってしまった。
 その人にとってはその時の情景が苦痛や悲しみと共に思い出されます。人生を歩むことを妨げる場合もあるでしょう。

 その時のイメージがその人の心に浮かぶとき、まず色を調整します。カラーをモノクロにするつまみを回すことをイメージしてテレビの画面のように調整します。

 次に、画面の大きさを小さくします。スマホやタブレットコンピューターの画面を二本指で狭める動作をして画面を小さくします。そしてその画面を目の前から隅の方に移動させます。

 このように視覚のサブモダリティを調整することでトラウマを解放したり、陰の感情を整理したりすることが可能な場合があります。

【イメージトレーニングに役立てる】
 舞台の上で歌うのがうまくいくようにとイメージトレーニングするのにサブモダリティチェンジを役立てることもできます。

 客席に座っている聴衆の目が気になるとしたら、客席の照明を調整するつまみをイメージします。そのつまみを回して客席の照明を落としましょう。自分が誘ったお客さんの顔だけが見えてほかのお客さんの顔が見えないように調整することもできます。

 手本とした歌手の映像が邪魔になって自分らしい演奏ができないとしたら、その映像を白黒にする、小さくする、隅に移動する、ボリュームのつまみを回してその声を小さくする、と調整して気にならなくすることができます。

 そして自分自身はどんな声を出すか、姿勢はどうするか、どんな呼吸をするか、喉の開きはどのくらいか、イメージの上でいろいろと試してみると、実際に声を出さなくともベストの状態がどうなのか分かる可能性があります。

 このようにイメージをしっかりつくってから実際に声を出すようにすると、短時間の練習で歌えるようになる可能性があります。

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 次回は、FSコーチングのセッションを受けた50代男性の感想をお届けします。

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