家族の絆づくり 12
喜びの心を育む「感謝」

ナビゲーター:阿部 美樹

喜んでやる人、仕方なくやる人
 幸せな人の特徴に、「何事も喜んでやる」という姿勢があります。
 「喜び」は幸せを感じるための大切な要素です。釣りが好きな人は釣りをすることが喜びであり、カラオケが好きな人はカラオケで歌うことが喜びです。その姿は実に幸せそうです。
 同じように、家庭生活で夫婦の会話が喜びであったり、子供と出掛けることが喜びであったり、家族の世話をすることが喜びであれば、それが幸せだということです。
 反対に、喜んでやるのではなく、仕方なくやる、嫌々やるといった場合、幸せとはいえません。
 では、喜んでやる人と仕方なくやる人の違いは何でしょうか?

感謝の心で貫く人生
 喜びの人生を歩んでいる人は、楽しいこと、うれしいことが多いのかというと、決してそうではありません。そういう人たちはどんなことに対しても「感謝」で受け止める姿勢があります。恩恵があれば「感謝」、何がなくても「感謝」、逆境にぶつかっても「感謝」する姿勢は変わりません。人生の全てを「ありがとう」と受け止める姿勢が貫かれています。
 「ありがとう」の語源は、「有り難し」であり、あり得ないことが起こったと貴重に思うことです。
 「ありがとう」の反対語は、「当たり前」です。夫なんだからそれくらいして当たり前、親なんだから子供を養って当たり前、子供なんだから親の言うことを聞いて当たり前・・・・・・。当たり前の心からは「不平不満の思い」があふれます。
 「ありがとう」という感謝の思いを大切にしていきましょう。