2021.08.11 17:00
家族の絆づくり 180
不安を感じたときの三つの対応
ナビゲーター:阿部 美樹
「不安」は決して悪いことではない
今、あなたは何かの「不安」を抱いていませんか?
今回は、不安な気持ちを抱いたとき、その不安によって過度に落ち込んだり、葛藤したり、緊張したりしないようにする工夫についてお伝えします。
まず第1ステップは、「不安を感じていることに気付き認めること」です。
不安の原因は何であっても、自分の心に不安を感じたとき、多くの人はその不安にのみ込まれてしまい、客観的に自分を見ることができなくなってしまいます。
人は自分事になると問題を大きく感じてパニックになりやすく、他人事になると客観的に分析して冷静に対応できるものです。
まずは、不安な気持ちを抱いたことに気付き、それを認めてみましょう。
なぜ認めるのかというと、不安な心は不快な感情かもしれませんが、悪いことではないからです。不安は自己の成長や人生の改善に向けたきっかけになることも多いからです。
「不安」を書き出し、反論してみる
第2ステップは、「不安を書き出すこと」です。
不安に思っている事実や感情、今後の影響などを全て箇条書きで書き出して「見える化」してみましょう。
見えない不安を全て「言葉化」して眺めてみると、「これが私の抱いている全ての不安だ」と自覚することができると同時に、自分の心を客観的に見ることができて安心したりします。
第3ステップは、「不安な気持ちへの反論を考えること」です。
不安な気持ちを認めて言葉で表したら、それに対する反論を冷静に考えてみましょう。
「不安に思っていたとしても、今までも大丈夫だったじゃないか」「不安は少し工夫したらなくなるよ」「不安な時こそ、変化のチャンスであり、飛躍のチャンスじゃないの?」と反論を考えていくと、いくつもの選択肢があることに気付いて安心したり、心が落ち着いたり、前向きになったりするものです。
不安に対する「反論思考」「肯定思考」によって、心を安定させることができることでしょう。