家族の絆づくり 179
思ったことを行動し続ける秘訣

ナビゲーター:阿部 美樹

「動機」とは動くきっかけ!
 人間は「心で思っている」ことを口で表現したり、表情に出したり、生活で実践するなど「体で行動する」ようになっています。
 しかし「思っているのに行動できない」「やり続けたいのに続かない」という場合も多くあります。

 心と体は表裏一体であるにもかかわらず、どうして、心で思っていることが行動できなかったり、続かなかったりするのでしょうか。
 その要因の一つに、「動機付け(モチベーション)」が弱いことが挙げられます。

 「動機」とは「動く機会」と書くように、行動するきっかけです。
 人が意思を決めたり、行動を起こしたりする直接の原因は「動機」であり、行動に持続性を与える内的原因も「動機」です。

 人間関係も「自己中心の動機」なのか、「(相手のためにという)愛の動機」なのかによって、関係性が大きく変わっていくように、人生を有意義なものにする秘訣(ひけつ)が「動機」であると言えます。

モチベーションを高める五つの要因
 それでは、どんな動機付けをすれば行動することができ、行動を持続することができるのでしょうか。

 その行動を通してお金が入るなど外的な刺激を動機にすれば、一時的なテンションを高めることはできます。しかしモチベーションを持続させるためには、内的要因を動機にする必要があります。

 内的要因となる五つの動機を紹介します。

 第1は、その行動を通してそれに見合った結果が現れるという「達成感」です。

 第2は、その行動を通して内外共に成長するという「成長感」です。

 第3は、その行動には肯定的な意味や意義があるという「有意味感」です。

 第4は、その行動を通して人や社会に貢献しているという「有効感」です。

 第5は、やらされているのではなく自ら主体的に行動しようとする「自己決定感」です。

 今一度、行動する動機を見直していきましょう。