家族の絆づくり 178
「習慣」は変えられる

ナビゲーター:阿部 美樹

無意識にパターン化された習慣とは?
 「意識は行動となり、行動は習慣となり、習慣が人生になる」といわれます。
 幸せな人生を実現するためには、良い習慣づくりが大切です。

 習慣とは何か。
 「繰り返していたことによって形成された、パターン化された考えや感情に基づいた行動」です。

 習慣はなかなか変わらないと思っている人もいるかもしれませんが、変えようと意識すれば容易に変えることができるものです。

 やめたいと思う習慣をきっぱりやめることも、良い習慣を身に付けることもできます。まずは、自分にはどのような習慣があるか振り返ってみましょう。
 習慣的な行動は日常生活の中でさりげなく、そして心地よく行われています。

 例えば、「仕事をしながらお菓子を食べる」ことが繰り返されているのであれば、無自覚に行動していて、生活の中でパターン化されています。そのような習慣は、体に悪いからやめようと思っても簡単にやめられない場合もあります。最初のうちはすんなりと変えられないのが普通なのです。

習慣づけまでの3段階
 そこで、習慣づけまでの3段階を紹介いたします。

 第1段階は、まず「決断すること」です。「仕事をしながらお菓子を食べることはやめよう」という決断です。

 第2段階は、実際にお菓子を食べないという「実行すること」です。

 第3段階は、「継続すること」です。心地よくないかもしれませんが続けます。

 この延長線上に、お菓子を食べなくても、心地よくさりげなく仕事ができる習慣が出来上がります。習慣になったら意識しなくても無意識にできます。努力しなくても当たり前にできるようになります。

 要はできると信じて実行・継続することです。繰り返し行えば、必ずそれが「新たな習慣」になるということです。

 より良い人間関係を築くためにも、次の五つのキーワードを習慣化してみましょう。

 「尊敬」と「信頼」を持って相手と接し、相手の立場になって「共感」すること、さらに相手との共通の目標に対して「協力」し、そのとき「寛容」の心を忘れないことです。

 意識の習慣、行動の習慣を変化させてみましょう。