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心情開拓
心霊を育てる生活原則(11)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

1 牧会

▲李耀翰先生

自分の悩み

 教会長が自分の主体とならないことを不平に思う人が多いのです。教会長に言いたいけれども、言えないから帰ってきたといって、自分たち同士で話す人が多いのですが、悩みを自分たち同士で話したら、サタンが奪っていくのです。その内容を胸にたたみ込んで、天に結んでくれる位置にいない人には、絶対言ってはいけないのです。

 人間はだれでも、自分より悲しい人を知っています。かわいそうな人の立場を知っているのです。小学校を卒業した場合、その知識をもって、どこかに使い道があるのです。僕(しもべ)も使い道があるのだろうと思ってみれば、重要な位置があるのです。

 それと同じく信仰者というものは、自分の解決ができなかったなら、これはもう、しようがない。「自分のことが解決できないで何をするんだ」というふうに悲観しないのです。

 自分より悩んでいる人を見た時に、自分の経験を話しながら、「あなたもこれを聞いてみなさい。私は、あなたが今悩んでいるくらいのことは解決した」と言って伝道するのです。その人が自分の思い、罪悪の問題を解決して喜ぶのを見て、自分が今までもったものを、本当に神に感謝するようになるのです。なぜなら、二人か三人、その新生する人を、とにかく信仰するように導いてあげると、自分が今までもっていた問題は、天から自然に解決されるのです。

神の直接干渉

 人間同士でもそうですが、自分のことを人に尋ねるのはなかなか難しいでしょう。「私の未来はどうなりますか、こうしていいですか、ああですか」、こういうことは、ちょっと聞きにくく、相談しにくいのです。

 直接その人に言わずに、その人に一番近い人に、その人の未来など、神の秘密を言ってあげるのです。あの人は、このごろこうだが、どうもそれではいけないのだが、という心配を第三者に言ったとすると、それを聞いた人は、相談した人に直接そのことを忠告するのです。そこには五パーセントというものはないのです。だから三位基台の上にいる人は、神様が直接干渉する立場になっています。したがって、信仰の道は一人では行かれない、ということなのです。

 一人で行く時には、秘密が多いのです。だから霊通した人でも、一人で祈って、一人で通じた人に対して、天は直接言わずに、象徴的に現したり、啓示するのです。それを聞いて、そのまま解釈しようと思うから、霊通者は結局、終わりが良くないのです。霊通者は特に、独善的な気があるのです。霊通した理由は、霊通していない人のためのスピーカーです。だからこそ、その証(あかし)が使命なのです。それなのに、自分が通じたといって喜んでおりながら、人を差別するようなことをすべきではないのです。

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 次回は、「主管性転倒(3)/本性」をお届けします。


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