2021.07.23 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第49回 自分の短所が気になって前向きになれません
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「自分の短所が気になって前向きになれません。どうしたらよいでしょうか?」という質問です。
「人間は誰にでも長所と短所がある」という言葉を聞くと、長所は良い面であり、短所は悪い面と捉えがちです。
しかし、長所は善で短所は悪と決められているのではありません。神が人間を創造された時に、それぞれの人に対して善悪両面の個性を意図的に与えたわけではないのです。
本来人間は誰もが「個性真理体」として神に似た個性そのままの姿で実体化されていたはずです。
ですから、どんな人でも神が創造した善なる個性を持った存在であると言えます。
ただ、長所と短所は善悪として捉えられやすい傾向がありますが、両者はむしろ陽陰の関係であり、どちらも善なる個性であると見るべきでしょう。
しかし一般的な考え方では、成長するためには「短所是正」という、短所をなくす努力こそが必要であると捉えます。
短所をなくそうと意識しすぎる人ほど、できない事ばかりに焦点を当てた「減点主義」となり、悩みの多い悲観的な人生になってしまうことがあります。
反対に、できる事にもっと焦点を当てた「加点主義」の人は、常に長所を意識しているので、「長所伸長型」の、より前向きな生き方になります。
しかし、本来はその人の陽陰が中和する姿こそ神が願った本然の姿ですから、長所と短所の両面を承認することのできる全肯定的な生き方となれば、それこそ前向きで幸せな人生になることでしょう。
「陽陰は表裏一体」という言葉のように、それらは紙一重とも言える関係です。まさに、短所といわれる面も、見方を変えたら長所にもなるということです。
例えば、「威張っている」は「自分に自信を持っている」、「うるさい」は「にぎやか」とも言えます。
さらに、「臆病」は「思慮深い」、「変わっている」は「個性がある」、「協調性がない」は「自主性がある」、「口が悪い」は「ストレートに表現できる」など、短所だと思っていたことでも、見方を変えればそれが長所と言えることもあります。
「才能」とは、見方を変えれば長所にも短所にもなります。
例えば、「発想が豊かで自分で考える」ことができる才能を持っていたとしましょう。
「自分でどんどん考える主体性」は長所でもありますが、このような面は、「頭を使わない単純作業ができない」という短所になることもあります。
何事も「慎重に取り組む」ことができる才能を持っていたとしましょう。
「仕事が丁寧だ」という長所として現れることもありますが、それが「仕事が遅い」という短所として現れる場合もあります。
ですから短所を過度に気にする必要はありません。短所があるということは、その背後に長所もあるからです。
それ故に、長所や短所にかかわらず、神から与えられた個性という強みを伸ばすことが大切です。それらを、どちらも強みとして考えているだけで、弱みは意識しなくても補われていくものです。
「強み」は「弱み」の裏返しです。強みの強化こそ、弱みの克服につながったりもします。強みに焦点を当てれば、短所が気にならずに前向きで意欲的な人生となることでしょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!