2021.08.06 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第50回 成功体験がなく、何事に対してもできるという確信がありません
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回の質問は、「自分の人生には成功体験がなく、何事に対してもできるという確信がありません。どうしたらよいでしょうか?」という質問です。
自分の人生を振り返った時、「希望する学校に合格できた」「部活動で優勝した」「仕事で活躍して業績が上がった」などの成功体験があれば、新しいことに取り組む場合にもそのような体験が自信となりやすいものです。
また、さまざまな試練にぶつかったときも、「できるはずだ!」という意識を持って逆境を乗り越えることもできることでしょう。
ところが、自分の人生を振り返ったとき、とりわけ印象に残るような成功体験はない、という人もいることでしょう。
そのような人は、もしかすると成功体験に替わって失敗体験のイメージの方が強いのかもしれません。
一般的に「人生は成功と失敗の繰り返しである」と考えがちですが、見方によれば「人生は成功と成長の繰り返しである」とも言えます。
私たちは、ややもすると目標や夢、願いなどが成就することを成功とし、それが成されずに未達成だったことを失敗だと捉えがちです。
しかし、この失敗とは、見つめ方を変えてみると人生経験における一つの学びの場にすぎないのかもしれません。
未達成だったというそのこと自体が、経験からの学びであるという気付きを得るならば、その経験は、次につながるための成長であると受け止めることもできます。
ところで、願っていることが成されずに未達成だという人には、「挑戦したのにできなかった」という人と、「何もせずにできなかった」という人の二通りがあると言えます。
両者は同じく「できなかった」という結果ではありますが、その内容には天地の差があります。
ですから、成功の反対は失敗ではなく「何もしないこと」であると言えます。
それ故、「やれる(できる)という確信がないから」と言わずに、自分の可能性や成長を求めて諦めずにやってみることが大切です。
「やればできる!」と保証することはできませんが、「やればきっと伸びていく」ことでしょう。
そこで、行動する時に問題となるのが、「やる気」「モチベーション」です。
成功体験が多い人は、その時の満足感や充実感をモチベーションにすることができます。
では、成功体験がない人はどうしたらよいでしょうか?
それは、成功体験でなくても、遊園地に行って楽しかった、旅行に行ってうれしかった、映画を見て感動したなど、「楽しかった」「うれしかった」という体験は、きっと誰にでもあるはずです。
心が「快」の状態のとき、それは行動を起こす大きな原動力になります。
喜びは新しいものを創造するエネルギーになります。
なぜかというと、被造世界を創造された神の動機が、愛を通して喜ぼうとする情的衝動である、心情だったからです。
「楽しいこと」「うれしいこと」は、過去の体験が豊富になくても、楽しいことを自由に想像するイメージがあるだけで、やる気を出す効果があります。
例えば、「今の困難を乗り越えて成長した自分をイメージする」「願いがかなってお祝いしている場面をイメージする」「成功して周りの人と喜び合う姿をイメージする」などです。
すると、幸せホルモンであるドーパミンが分泌されはじめ、モチベーションが徐々に上がってきて、脳の機能も高まり、願いを実現しようとする力を後押しします。
うれしい、楽しいという感情は現実を変える力を持っています。喜びのイメージ・コントロールなどを活用して、幸せな家庭づくり、充実した人生をつくり出していきましょう。
そうすれば、何事に対しても前向きに取り組んでいくことができるようになることでしょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!