私の心の中にいる神様 76
父に感謝を伝えることができました

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父に感謝を伝えることができました

(韓国在住日本人女性 50代)

 韓日祝福を受け、韓国で暮らしています。私をこの道に導いてくれた大好きな母は、父を残して21年前に亡くなりました。

 201912月、新型コロナウイルス感染拡大の始まりの時に父が脳梗塞で倒れました。
 それまでは、お金がかかるので、そうそう日本に行けなかったのですが、こんなことならもっと頻繁に帰っていればよかったと、後悔しました。

 自己牧会プログラムの「家族に感謝を伝える」ワークで、「親が生きているときに、ちゃんと『ありがとう、ごめんなさい』を伝えましょう」と教えられましたが、父の病気に直面して、本当にそのとおりだと思いました。親が生きていること自体、決して当たり前のことではなかったと痛感したのです。

 その教えを実践するのは今しかないと思った私は、翌年1月に帰国して、入院中の父を見舞いました。
 韓国に嫁いだことで、父には心配ばかり掛け、親孝行ができませんでした。

 私が、「お父さん、私が家庭連合に入って、韓国に嫁いだので、寂しい思いをしたでしょう? 本当にごめんなさい。今までありがとうございます」と伝えたら、「うん、本当に寂しかったぞ、お父さんは。でも良い夫と子供たちに恵まれて、お父さんは良かったと思っているよ」と言ってくれました。

 この時が、父の顔を見る最後になりました。

 その4カ月後、父の危篤の連絡を受けましたが、コロナ禍で出国できず、この現実をどう受け止めたらよいのだろうと、苦しい毎日を過ごしました。

 所属地区の地区長に相談したところ、天一国経典『天聖経』の第7編「地上生活と霊界」を訓読したらよいとアドバイスを受けました。
 その部分を毎日訓読し、聖歌を讃美し、祈祷しながら、父の聖和を迎えました。夫や3人の子供たちも一緒に祈ってくれました。

 父の最期を見守ることはできませんでしたが、生前に直接会って、謝り、感謝の気持ちを伝えることができて、本当に良かったと思っています。そのおかげで、つらいながらも、平安にその時を迎えることができました。

 これからも家族に対して、いてくれるだけでありがたいという思いを忘れず、素直な気持ちを伝えていきたいと思います。

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 次回(7月10日)は、「お便り&コメント」シリーズ⑧「発達障害の夫と心を通い合わせるには?」をお届けします。


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