家族の絆づくり 174
楽観的に生きる人は最強の人

ナビゲーター:阿部 美樹

「なんとかしてやろう」というアドバイス
 「物事をどのように捉えるか」は、人生の中で大切なことです。捉え方によっては、自分の才能を最大限に発揮できる場合もありますし、チャンスを逃して後悔するような結果に終わる場合もあるからです。

 日本プロ野球・巨人の4番打者・岡本和真(かずま)選手の活躍が最近報道されていますが、「4番の心得」を授けてくれたのは阿部慎之助・現巨人2軍監督でした。

 「チャンスで回ってきた時に『ここで打たなきゃダメだ』ってマイナスに考えるんじゃなくて『なんとかしてやろう』と思えば少しは楽になるから」とアドバイスされ、その教えを胸に、勝負どころで快音をとどろかせています」(「スポーツ報知」より)

 このように「駄目だ」と意識するよりも、「なんとかやろう」「楽になる」という捉え方こそ、伸び伸びとプレーできる秘訣であり、私たちも大切にすべき姿勢ではないでしょうか。

「楽しんでプレーします!」という決意
 一流のアスリートであればあるほど、勝負の大一番を前に、「楽しんでプレーします!」と抱負を語る姿を見ます。楽しむ時こそ、最高のパフォーマンスを発揮できるマインドなのでしょう。

 物事を楽観的に捉えるとは、「それを成し遂げるは『楽だ』」と考えるとことであると同時に、「それを成し遂げることは『楽しい』」と考える二つの意味があります。
 特に、後者の「楽しく」という姿勢こそ大きなパワーとなるのではないでしょうか。

 「楽観的」の反対は「悲観的」と表現されます。もし楽観的を「楽だ」という意味で考えれば、その反対は「苦観的」となるでしょう。
 日々の生活の中で、遊びを楽しくするだけでなく、「仕事を楽しく見る」「目標を楽しく見る」、さらには、「苦労も楽しく見る」「試練も楽しく見る」ことができたら楽に乗り切ることができることでしょう。

 最も大きなパワーのある生き方は、「楽観的に生きる」ことかもしれません。